今回で12回目の開催となった中四国オープン。10月24日25日の両日、岡山県新見市大佐の「風の聖域」特設コースで行われた。
競技はプロ部門22名(72H)、アマ部門46名(27H)の参加で開催された。
初日は曇りがちだが強風の中でのラウンドとなり、プロ部門22名の選手の苦闘で幕があがった。
オープン部門1ラウンド目は8バーディの-6で東京の石原が抜け出し、福岡の17歳・長岡が2打差で追い、続いて前回覇者で現在ツアー4連勝中の梶山学が3打差で追う形で終わる。マスター部門は一人アンダーパーの高山のが実力を示し、福岡・西尾が+2で追う。レディスは塚本が2打差で同じ福岡の野中をリード。
午後からの2ラウンド目になっても風は衰えない。各選手スコアは伸び悩み、オープン部門では上位2人のみがアンダーパー、首位石原と追う梶山学が-2でホールアウト。それぞれ通算-8と-5とリードし初日を終えた。マスター部門では、高山の独走かと思われたが、高山は+4と大きく崩れ、西尾とアメリカから参加のEckertが+2と追い上げた。プロ部門22名の中でパー以上が4人という2R目、レディスの野中がイーブンパーの好スコアをマーク、塚本は14番で+4、ダブルボギー2で大きく後退。トップ交代となった。
2日目、昨日の風が嘘のように止み、3R(9ホール)では、2位梶山学が-5と猛追しイーブンに終わった石原を逆転した。また梶山能も-4で追い上げ3位に浮上、若い長岡続く展開となった。マスター部門は、高山・西尾・Eckertの順で1打差で並んだ。レディスは野中が+1、塚本+3とやや差が開いた。
若干、風が出てきたプロ部門予選最終ラウンド18H。梶山学は圧巻の8連続を含む12バーディで通算-21で、2位との差を6に広げた。2位はノーボギー-6の石原が通算-15。2位に浮上したのは、果敢な攻めが功を奏し-9回った若い長岡。マスター部門は、西尾が-4と激走し、高山を1打逆転、首位を奪った。
プロ決勝は特設9H。大佐独特の170m超の長い投げおろしを、首位梶山学、4位梶山能がともに-4と経験豊富なところを示した。梶山能に3位を譲ったものの、若い長岡のチャレンジングな攻めは、多くの経験豊富なギャラリーから感嘆の声を呼び起こし、ディスクゴルフの醍醐味を堪能させてくれた。
マスター部門決勝は、3位Eckertが一人アンダーパーと奮闘したが2位高山には及ばなかった。最後は首位・西尾の逃げ切りで幕がおりた。レディスは塚本が大きく追い上げたたが、2打差で野中が逃げ切った。
アマ部門はプロ部門4Rと同時刻にスタートし、予選18H。アドバンスでは大阪が一人アンダーパー(-1)。それを野中・Taylar・梅田が並んで追う展開となった。グランドマスターの藤本はアマ部門ベストとなる-2を出したことには目を見張った。シニアGMの伊藤の+3、レジェンド柏木の+6は、年齢を感じさせないプレーだった。
決勝9ホール。アドバンスではアンダーパーが6人の混戦。首位・千葉が-2で逃げ切り、同スコアで追い上げた竹内が同スコア2位タイの3人に食い込んだ。グランドマスターでは、高野が追い上げ、藤本に肉薄するも届かず3位。シニアGMは伊藤の圧勝、レジェンドも柏木のリードで幕を閉じた。(文責:村松)
<感想>
久しぶりに「風の聖域」大佐らしい強風となった初日でした。アマ部門開催となった2日目は風も弱まり、怪我もなくトーナメントを終了することができました。スタッフ・ボランティアの皆さん、ご協力ありがとうございました。主催者・選手を代表して、こころから感謝いたします。また、本部周辺および会場デコレーションに尽力くださったヒーロー様、ありがとうございました。
副賞のマツタケ、今回は裏作ということで、男女優勝者と抽選の3名のみに手渡せました。おいしく召し上がっていただけたでしょうか。