第21回東京オープン大会所感
Update:2010/05/01
実広(泰)難コース攻略で遂に3連覇!!!
レディスは野中が塚本とのサドンデスを制し初優勝。マスターは終始落ち着いたプレーの坂井がV。Gマスターは、サドンデスで諸岡を振り切った大滝が初優勝!
<皆様のお陰で、無事大会を終了することが出来ました。ありがとうございます。>
今年の辰巳は、昨年と打って変わって穏やかな晴天で選手を迎えた。
しかし、国内戦では最もタイトに仕切られたコース。リンクス特有の条件がすべてそろう中で、昨年以上の波乱に満ちた戦いが繰り広げられることとなった。
オープン:1ラウンド目、3連覇を狙う実広がやや出遅れ、6アンダーパーを記録した松田と8打差。しかし、2ラウンド目この松田が乱調、このラウンド唯一アンダーパーを記録した、昨年日本選手権覇者の梶山がトップに躍り出た。2位には、手堅く1オーバーパーにまとめた実広が入り、準ホームコースの真価を発揮しだした。3位には安定したラウンドでベテラン川崎が入り、1ラウンド目トップの松田が4位に踏みとどまった。
トップ梶山(学)から1差に実広、3差に川崎、5差に松田、6差に菊地、8差に石原、このあたりがトップグループ。
2日目に入ると、昨年の2位から優勝を狙う菊地が、3ラウンド目59の好スコアで、一気に2位へ。実広、菊地以外の上位陣は、大きくスコアを崩し優勝争いからやや後退した。準決勝に入ると、巻き返しが期待された菊地が伸びず、変わって梶山が、アンダーパーを記録して2位で決勝へ。3位には菊地、4位には準決勝で松田をかわした川崎が滑り込んだ。優勝は、3ラウンド目、準決勝とベストスコアを記録した実広が、準決勝終了時点で2位と11差の一人旅で、他を寄せ付けず3連覇を達成した。
レディス:初日、塚本が連続して60台のスコアを記録してトップに躍り出る展開。8差に野中、12差に稲見、実広と続く。しかしこのコースでの難しさはここから。2日目、3ラウンドでまさかの塚本が崩れ、1差の中に野中、稲見、塚本が犇く乱戦に突入した。準決勝でトップにたった稲見に決勝での活躍が期待されたが、決勝を克服できず、地元東京での優勝はお預けとなった。野中、塚本はお互い譲らず、遂にサドンデスへ。サドンデスは、16番ホールを使って行われた。アイランドの外周をテントで固め、観衆が見守るという今までと違った緊張感の中、勝利を手にしたのは野中。初参加で初優勝は、経験がものを言うこの難コースでは、驚異というほかはない。
マスター:初日、坂井が抜け出し、2日目、昨年ポイントランキングトップの高山が追う展開。準決勝を終わって、坂井1差リードで決勝へ。ここからの坂井が圧巻だった。決勝で、全てのクラスでのベストスコアを記録。一気に独走態勢に入り優勝した。2位に高山、3位には河合が、4位には準決勝で野中をかわした迎田が入った。
坂井は2005年オープンで優勝しており、今回で2クラスを制したことになる。来年はGマスターの資格も出来ることから、同一大会初の全クラス制覇の期待が掛かる。
Gマスター:決勝常連の大滝、諸岡が終始シーソーゲームを展開、72ホールを終わっても決着が付かず、遂にサドンデスに突入した。観衆が、真正面のテントから見守る中、サドンデスを制したのは大滝。昨年の4位から一気に頂点に上り詰めた。
3位には、連覇を狙って後半健闘を見せた金子が、4位には準決勝で青木を逆転した小林が入った。
アマアドバンス:千葉がショートゲームの上手さを見せ付け、終始他を圧倒、危なげなく逃げ切って優勝。2位争いは、1差に3名が犇く中、決勝で頭一つ抜け出した藤井に軍配が上がった。3位は、昨年の日本選手権でアマチュアを制した井上と、地元で活躍する山口が分ける形となった。
アマアドバンスレディス:初日、安定して60台を記録した関口と中川原が抜け出し、決勝に入っても好調を維持した関口に軍配が上がった。2位には、九州から参戦した中川原が入った。
<1DAY>
マスター:1ラウンド目、アマチュアのベストスコアを記録した塩原が昨年に続き圧勝。2位には高倉(大)が入った。
Gマスター:サイドスローの利をフルに生かした森田が、食い下がる中岳を抑えて優勝。中岳は、惜しくも2年連続の2位に甘んじた。3位には、接戦を制した河内が食い込んだ。
シニア:この種目は、1DAY全体でも2位に入る好スコアで重松が2連覇を果たした。2位は昨年に続き宮本(重)が、3位には決勝で寺川、山田を逆転した緒方が入った。
レジェンド:有賀が危なげなく優勝。2位には逆転で宮本(順)が入り、昨年の覇者坂口は、惜しくも3位に止まった。
U13:このクラスに昨年初参加したレディスの白石が、昨年の2位から躍進。安定したプレーで優勝した。2位に福留、3位に実広(太)が入った。
<大会を終わって>
多数の参加を頂き誠にありがとうございました。来年も是非ご参加下さい。
コースの距離は、アマチュア・プロ部門とほとんど変わりません。しかし、少しの制約を付ける事によって、同じコースがとても難しいコースに変貌します。
来年は、このコースに、何名の新しい挑戦者が現れてくれるか、今からとても楽しみです。
最後になりましたが、協賛頂いた㈱ヒーロー、大会開催に向けご尽力頂いた辰巳の森海浜公園管理事務所ならびに連日奮闘頂いたスタッフの皆様に、心よりお礼申し上げます。