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第19回清里の森オープンは、例年より1週間早い日程で5月11日(土)、12日(日)の二日間で開催されました。会場は山梨県北杜市清里の森の常設9H有料ディスクゴルフコースをお借りして、平均距離81.4m、Par55の特設コースを設定しました。

1週間の違いからか緑のボリュームが薄く、例年と印象の異なるコース雰囲気を感じました。参加者はプロ部門36名、アマチュア部門35名、合計71名の参加で、2日間天候に恵まれたおかげで、会場の最大の魅力である爽やかな高原リゾート環境の中で競技を行うことができました。
清里の森オープンの特徴は、毎年同じコースを競技し、プロ・アマ同じコースでプレイすることです。過去の自分のスコアに挑戦できることから自身のレベルアップの確認やその頑張りに注目した「アベレージ賞」の表彰、プロ・アマ全体の中で自分の位置が確認できること等、他の大会では体験できない魅力があります。また、12H45mではプロ・アマ予選3Rで「ニアピン賞」を競うイベントを行い、清里の森OPニアピン史上初の記録がでました。
前置きが長くなりましたが、それでは各クラスの結果とイベントの結果をレポートします。

①アマチュア部門

1MA:アドバンスクラス
MAクラスは過去最多の去年と同じ21名で、熱くハイレベルなプレイが繰り広げられました。
予選3Rを終え、優勝の行方は3人のプレイヤーに絞られました。167(+2)タイで北原弘明選手と板倉大樹選手が並び、169(+4)の2打差で茅原翔選手が追います。決勝9Hの結果、アマチュアトップの栄冠は24(-3)の見事なスコアを出した北原弘明選手が獲得しました。スコアトータル191は-1でアンダーパーのスコアは驚異的です。プロ部門を含めてもアンダーパープレイヤーは10人しかいません。北原選手はハイレベルなスコアで17回大会以来2度目の優勝を飾りました。
2位には、ジュニアクラスの年齢ながら2R目に52(-3)のアマトップタイのスコアと3R目も54(-1)アンダーパーを記録した板倉大樹選手がトータル198(+6)のスコアで見事な準優勝。1R目にアマトップタイのスコア52(-3)を記録した茅原選手が、2位と1打差199(+7)で3位に入賞しました。4位は2R目に54-1)でラウンドしトータル201(+9)の中村真博選手が入賞。5位は202(+10)羽山雄程選手が、6位は205(+13)の山中祐選手が、7位は207(+15)の北原の山中祐選手が、7位は207(+15)の北原將平選手が入賞しそれぞれ副賞を獲得しました。また、優勝者には清里の森管理公社より清里の森ディスクゴルフコースの無料利用券(1年間有効)が贈られました。
去年の18回大会も同じコースでしたが、アンダーパーの結果を残せたのは一名で1回だけでした。今回19回大会では、決勝ラウンドを含めると5人の選手が合計7回アンダーパーを記録しています。プロと同じコースで好スコアを記録された方は、PDGARatingの爆上がりに驚かれたプレイヤーも少なくなかったと思います。アマチュア競技者の皆さんのレベルアップが確認できた第19回大会となりました。

2.FA:アドバンスレディスクラス
FAは、今年は6名での競技でした。FAクラスの上位入賞のためのスコア目安は、60台を何回出せたかが鍵となりました。予選3Rの中で60台前半から中盤のスコアを記録した3選手に、優勝の行方が絞られました。予選3Rの結果、1R目は4位と出遅れましたが、2R目63のクラストップスコアを記録し3R目も60台をだし唯一60台を2度記録した北原三保子選手が204でトップに立ちました。2位は、1R目に65の好スコアでトップに立ち、2R3Rとも70でまとめ205の1打差で追うのが阿部春菜選手。3位は3R目に65の好スコアを記録し2位に4打差(209)まで迫った加藤菜那選手が上位の二人を追う展開となりました。決勝9H(27)の結果、やはり60台ペース35未満でラウンドした2名が優勝を争うことになります。34のスコアでリードを守りトータル238(+46)で北原三保子選手が優勝の栄冠を掴みました。北原三保子選手も17回大会の優勝以来2度目の優勝ですが、清里の森OPでは仲良く2度目の夫婦優勝となりました。もう一人32の好スコアを出し、2位と4打差でスタートした加藤菜那選手が逆転で準優勝に輝きました。決勝ラウンド中は一時トップに2打差まで迫る場面もありましたが決勝8H目のダブルボギーで優勝は遠ざかりました。この優勝、準優勝の2名が副賞を獲得しました。また、優勝者には清里の森管理公社より清里の森ディスクゴルフコースの無料利用券(1年間有効)が贈られました。

3.MA40:マスタークラス
MA40クラスは、去年は成立しませんでしたが今年は5名での競技となりました。予選3Rの結果、決勝ラウンドを残しある程度の順位が見えてきました。予選トップは183(+18)の沖田康紀選手が2位に7打差で飛び出し、2位に190(+25)の丸島尚選手が続き、3位は193(+28)昨年MA60の優勝者竹島眞吾選手が2位と3打差で追う展開になりました。決勝9H(27)の結果、30のトップスコアで予選1位の沖田康紀選手が213(+21)で優勝の栄冠を掴みました。準優勝争いは熾烈を極め最終Hまで縺れます。3打差で追う竹島選手が徐々にその差を縮め7H目に逆転し、1打リードで迎えた最終18Hで悲劇と歓喜が交錯しました。ビハインドの丸島選手がパーティに対して竹島選手は痛恨のダブルボギー、最終Hの逆転劇で準優勝が決着しました。この結果、優勝した沖田選手と準優勝の丸島選手に副賞が贈られました。また、優勝者には清里の森管理公社より清里の森ディスクゴルフコースの無料利用券(1年間有効)が贈られました。MA40クラスでも沖田選手の1R目56、竹島選手3R目59など、50台の好スコアを記録している選手がいますし、プロ部門でも容易ではない10Hや11Hでバーディを獲得しているところを見ても、アマチュア部門のレベルが上がっていることが伺えます。

4.MA60:シニアグランドマスタークラス
MA60クラスは、昨年は4名でしたが今年は3名での競技となりました。昨年同クラス優勝の竹島選手
が上位クラスにエントリーしたことで、昨年2位の大内洋志選手の独壇場となりました。予選3Rで唯一60台のスコアでまとめ2位とは19打差。決勝Rでは2打詰められたものの237(+45)のスコアで大内選手が優勝を飾り、優勝の副賞を獲得しました。また、優勝者には清里の森管理公社より清里の森ディスクゴルフコースの無料利用券(1年間有効)が贈られました。MA60クラス唯一のバーディ(18H)も大内選手でした。お見事です。

②プロ部門

1.MPO:オープンクラス
MPOクラスは13名での競技となり、上位7位までが表彰されました。昨年は梶山学選手の圧勝劇でしたが、今年は最後の最後まで行方が分からない大激戦となりました。
初日2Rが終わり、102(8)でトップに立ったのは長岡健太選手とChadwickMiller選手がタイで並び、3位にはシメル航選手が105(-5)3打差でつけ、4位に島影武司選手、5位に三浦奏選手、6位に永井孝人選手7位は又吉楓選手が追う展開に。第17回大会優勝のシメル選手は首痛を抱え思うプレイができない様子、4位から7位はそれぞれ上位と1打差の混戦状態で初日を終えました。
2日目の3R目に明暗が分かれます。47の好スコアを出したChadwick選手が14916で単独トップに、更に上回るスコアで優勝経験者の意地を見せたのが今大会のトップスコア46を叩き出したシメル選手が151(14)2打差に接近。初日トップの長岡選手は崩し158(-7)の3位に後退。4位1623のタイスコアで島影選手、青木雅樹選手、三浦選手の3名が並び、決勝進出争いが熾烈になりました。
準決勝9H(28)の結果、決勝進出を決めたのは、1位通過は178(15)でChadwick選手、2位通過179-14)でシメル選手が1打差に接近、準決勝26(-2)のトップスコアで意地を見せた長岡選手が184(-9)で3位通過、最後は同じくトップスコア26を出した島影選手が188(5)で4位の枠を獲得しました。青木選手が決勝に残ったら誰が撮影するんだ!?と心配の声が上がりましたが惜しくも1打差で決勝進出を逃し、無事?撮影隊に専念することができました。
MPOの決勝は、特設を含む6H、Par23、Av.120.7mで行われました。トップの二人は五つのHで同じスコアを記録しましたが、10Hティから5Hゴールを狙うパー4のホールで差が出ました。Chadwick選手がバーディをとりましたが、シメル選手は何と!ディスクゴルフでは滅多にお目にかかれないイーグル(40~50m程の2打目アプローチを直接GetIn!)で、大きな大きな一打差をタイに持ち込むことができました。結果二人は199(-15)のタイでホールアウトし、優勝争いはプレイオフに持ち込まれました。4打差があった3位争いに変化はないかと思われましたが、6H中4Hでバーティをとり19(-4)の決勝トップの物凄いスコアを叩き出した島影選手が207(7)大逆転で3位入賞を決めました。決勝では25(+2)と崩し逆転を許しましたが、初日トップに立つなど活躍を見せた長岡選手が4位入賞を果たしました。
MPOのレポートはまだ終われません。Chadwick選手とシメル選手のプレイオフは、展望台から投げ降ろす17Hから行われました。コイントスの結果Chadwick選手からティスロー、低めに出したスローはショート気味でOBライン間際のゴール手前12mに静止。シメル選手のディスクはイメージ通りのハイザーラインで投げ出され、木の手前でスキップし3mのベタピン。Chadwick選手のバーディパットが外れてサドンデスの勝負が決しました。シメル選手は初日から決勝の残り2Hまでトップに並ぶことなく、最後の最後ミラクルイーグルでトップに追いついた勢いでプレイオフも制し、第17回大会以来2度目の優勝の栄冠を掴み取りました。経験が成せる業なのか、淡々とプレイをする瞳の奥に体調不良をも克服し結果を残すシメル選手のメンタルの強さを感じさせられました。また、MPOレポートの中に名前が出てきた選手の皆さんは、今後日本のディスクゴルフを引っ張って行かれるプレイヤーのお一人お一人かと思います。老婆心ながら、各競技者の更なるレベルアップのために我武者羅な練習とメンタル強化に努めていただけることを期待しています。
決勝進出の4名は既定の賞金を獲得し、優勝者には清里の森管理公社からワインが贈呈されました。

2.FPO:レディスクラス
FPOクラスは4名での競技となりましたが、2名はJPDGAアマ登録の為オープン参加となりました。昨年はベテランと若手の戦いでベテランの高木里香選手が制しましたが、今年はオープン参加の二人がどこまで活躍できるかが注目されました。
1R目はトップスコア64に稲見直子選手と荒波朋佳選手が、2打差の66で手塚祥子選手と北原朋子選手がつけ、プロ登録選手とオープン参加選手の混戦模様の展開かと思われました。が、予選3Rの結果、191(+26)でオープン参加の2名、北原朋子選手と荒波朋佳選手がトップタイに並び、3位稲見選手は9打差の200(+35)で大きくリードを許しました。
準決勝9H(28)は、MPO優勝したシメル選手と同じ28(±0)の驚愕スコアでラウンドした荒波朋佳選手が2位に7打差をつけ219(+26)単独トップに立ちます。35(+7)とスコアを崩しました226(+33)北原朋子選手が2位に、更に7打差で233(+40)の稲見選手が追う展開です。
特設2Hを含む6H、Par21、Av.107.0mの決勝ラウンドの結果、ここでも21(±0)の驚愕スコアを連発した荒波朋佳選手が差を広げ240(+26)で他を圧倒しました。2位は12打差252(+38)北原朋子選手。3位は262(+48)稲見選手。決勝ラウンドで23(+2)の好スコアで意地を見せた手塚選手267+53)で4位でした。
優勝した荒波朋佳選手2位の北原朋子選手はアマ登録のため優勝賞金は繰り下げとなり、3位の稲見選手が既定の賞金を獲得しました。優勝者には清里の森管理公社からワインが贈呈されました。
ここでもアマ登録競技者のレベルアップが確認できました。来年はFPOの参加者数がもっと増えたら嬉
しいですね。

3.MP40:マスタークラス
MP40クラスは3名のエントリーでギリギリの成立でしたが、中身は濃~い競技が行われました。
第19回大会の圧勝劇はこのMP40クラスで展開されました。
2R日本大会のトップタイスコア46を含め初日を終え97(13)は、オープンのトップ1028)も上回り全クラスを含めて初日トップのスコア。3R目準決を終え17320)は同クラス2位に20打差、オープントップ179(-14)に6打上回る全体トップスコア。
MPOと同じ特設を含む6HPar23、Av.120.7mの決勝を終えて19321)は2位に21打差の圧勝、オープンを含めてもオープントップ199(15)を6打上回るトップスコア。
この見事なスコアで圧勝劇を演じMP40の勝者に輝いたのは、菊地哲也選手でした。
一方で2位争いは接戦が繰り広げられ決勝最終ホールで決着がつきまた。準決終了時点で2位のMarkHartford選手193(±0)と3位の嶋俊樹選手197(+4)は4打差がありましたが、決勝2H目から1打ずつ差を縮めた嶋選手が5H目で遂にMark選手を捕らえタイに追いつきます。迎えた最終ホールバーディで決着をつけ2位を死守したのはMark選手でした!嶋選手は3位に屈しましたが決勝ラウンドで見せた4打差の追い上げと20(-3)のスコアはMPOを含めても2番目タイのスコアでお見事でした!1位の菊地選手が既定の賞金を獲得し、清里の森管理公社からワインが贈呈されました。
最近各大会で圧勝劇を演じている菊地選手はMP40での競技を続けていますが、その年齢を感じさせない体力とハイレベルなスキルと思考、メンタルが何故か勿体ないと感じてしまうのは筆者だけでしょうか?MPOで基本のストレートスローで若手を圧倒し、将来が期待される若手の更なる成長の起爆剤となって引っ張り上げて欲しい筆者の独り言です。

4.MP50:グランドマスタークラス
MP50クラスは5名での競技となり、上位2名が表彰されました。
初日2R終了時点では1位119(+9)川崎篤人選手2位120(+10)吉岡役選手、3位123(+13)末房誠選手で表彰争いは混戦で始まりましたが、3Rに54(-1)の唯一アンダーパーを記録した末房選手が2位に浮上し、57(+2)の好スコアを出した川崎選手が2位に1打差リードし1位を維持、吉岡選手63(8)2位とは6打差の3位に後退しました。準決勝ではこの順位通りのスコアで順位に変動はなく、川崎選手が2位に3打リードの205(+12)1位末房選手が208(+15)2位吉岡選手は215(+22)3位、4位には228(+35)井上亨選手が入り、決勝ラウンドに進みました。
特設2Hを含む6H、Par21、Av.107.0mの決勝ラウンドの結果、20(1)を出した末房選手が3打差を追いつき228(+14)でトップタイとなり、川崎選手とのプレイオフに持ち込みました。3位には239(+25)吉岡選手でしたが残念ながら上位表彰を逃しました。
2クラス目のプレイオフとなりMPOとMP50のサドンデスを17Hから同時に行いました。本大会一番の歓声と盛り上がりを見せたサドンデスのスタートは、末房選手からティスローを行いましたがゴール手前約10mの赤旗ラインを横切ってOB。川崎選手は無理せず安全なハイザーラインでゴール横約15mに。川崎選手はパットも無理をせずゴール根元にアプローチ。末房選手がパーパットを外せば勝負ありの場面、ストラドルで構えいつもより慎重に時間をかけて手から離れたディスクはゴールに吸い込まれました。鳥肌物の歓声が沸きプレイオフは次のホールへ。2H目の5Hも分けて3H目はオープン決勝の最終ホールを再現。粘りを見せてきた末房選手のセカンドアプローチはゴール左奥約20mに。川崎選手のセカンドアプローチはゴール下のサインボードに「Booon!」と直撃しゴール真下に静止。勝負あったと誰もが思いましたが、一人だけ諦めないプレイヤーがいました。ストラドルで構えいつものルーティンで気持ちを整える。タイムオーバーかと思うくらい慎重に放たれたパットは高さ良し、ライン良し、ガシャンと気持ちよい音がしましたが、ディスクは弾きこぼれました。一番の歓声で盛り上がった瞬間でした。
練習日右手にディスクの直撃を受けたものの優勝の栄冠を手にした川崎選手、やばいパットを2度も魅せてくれた末房選手、感動のプレイオフをありがとうございました。
1位川崎選手、2位末房選手は既定の賞金を獲得し、優勝者には清里の森管理公社からワインが贈呈されました。

5.MP60:シニアGMクラス
MP60クラスは過去最多タイの11名で競技が行われ、上位4位までが表彰されました。
昨年このクラスは2位と16打差をつけた白井一夫選手の圧勝劇があり現在2連覇中です。白井選手が3連覇を達成するか、或いは誰が連覇を阻止するのかに注目が集まります。
初日の2Rを終え、1位は111(+1)の白井選手、1打差の2位に112(+2)の藤井善行選手、2打差で3位は114(+4)の石原博之選手、更に1打差で4位は115(+5)の金子栄治選手迄が表彰圏内に入
り、5位の早川浩一選手は120(+10)と5打差で追いかける展開に。3R目、初日の順位で1位2位が53、3位4位が57と同じスコアを出し、優勝争のペア(白井選手と藤井選手)と3位争いペア(石原選手と金子選手)に一旦別かれました。が、準決勝9H(28)の結果、5バーディ1ボギー24(4)の物凄いスコアで追い上げを見せた石原選手が195(+2)2位タイに浮上、準決30(+2)の藤井選手に追いつきます。27(1)でラウンドした白井選手は191(2)とスコアを伸ばし2位に4打差でトップを維持。優勝争いはこの3人に絞られます。表彰枠4位には201(+8)で金子選手が入り、決勝ラウンド進出を決めました。
特設2Hを含む6H、Par21、Av.107.0mの決勝ラウンドでは、2日目に2位の藤井選手と石原選手がバーディに対し、1位の白井選手は痛恨のボギーで一気に2打差に迫られます。2打差の状態で迎えた特設5H目(10Hティから5Hゴールのパー4)、このホールに結果優勝を決めることになった物凄いパットがありました。トップ白井選手と2打差藤井選手がバーディをとりますが、白井選手のパットはゴール手前池の淵から約20mの距離。このパットをなんとかねじ込んで2打差を維持したことが、最終ホール藤井選手のバーディの追い上げをパーで抑えて1打差で優勝、3連覇を達成しました。スコアは212(-2)で圧勝した昨年より9打多く投げましたが、現在の体調で土壇場でのスキルとメンタルはお見事の一言です。決勝トップスコア18(3)猛追した藤井選手が213(1)の1打差で準優勝。決勝19(-2)でスコアを伸ばした石原選手がトップと2打差の3位入賞。4位は、金子選手が入賞しました。今年は1位から3位までが1打差ずつの大接戦でしたが、今から来年の白井選手の4連覇の行方が気になります。
決勝に進出した4名は既定の賞金を獲得し、優勝者には清里の森管理公社からワインが贈呈されました。

③ニアピン賞

清里の森OPの伝統イベントの一つで昨年大会から12H(45m)で行っているニアピン賞ですが、なんと記録0cmと2選手がまさかの同距離という史上初の出来事が2回起こりました。プロ・アマ共通の予選1R2R3Rの計3回ニアピンが競われ、それぞれのラウンドのニアピン勝者3名が副賞をゲットしました。

1R目:ChadwickMiller(MPO)0cm?:ニアピンホールで初のエースが誕生しました!
2R目:河合伸浩(MP60)60cm:高橋佑輔選手も同距離でしたがサドンデスで決着!
3R目:菊地哲也(MP40)150cm

ChadwickMiller選手はエース賞としてディスクも贈呈されました。昨年に続き今回も全員プロ部門の選手が獲得しましたが、来年こそは是非是非アマチュア部門の皆さんも頑張ってください!

④第19回大会アベレージ賞

第19回大会のアベレージ賞は次のルールで決定します。2022年第17回大会以降参加者は、過去平均より本大会予選3Rの平均が上回った選手を、不参加(初出場)の方は、本大会予選1R2Rの平均より
3Rのスコアが上回った選手を表彰し、最も頑張った選手から順番に副賞を選ぶ権利が与えられました。その最も頑張った成長したトップ10の選手は、
1位 -44.2:荒波丈二(J10)
2位 -20.3加藤菜那(FA)
3位 -11.7:丸島威尚(MA40)
4位 -11.0:落合治夫(MP60)
5位 -9.7:北原將平(MA)
6位 -6.0:山中祐(MA)
7位 -5.7:稲子真一(MA)
7位 -5.7:北原朋子(FPO)
9位 -5.0:天久泰(MA50)
10位 -4.8:沖田康紀(MA40)
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11位以降の選手から-0.3の微頑張り微成長の選手まで、合計38名の選手に副賞を選んでいただきました。1位44.2の荒波丈二選手や2位20.3の加藤菜那選手のジュニア選手の成長はとても嬉しい結果ですし、将来が楽しみですね。
今回アベレージ賞に届かなかった皆さん!来年はチャンスですよ。今年のスコアがAv.に反映しますので「前回の自分に挑戦!」をテーマに、来年成長した姿を見せていただけることを期待しています。

⑤大会運営所感

第19回大会は、いくつかの課題が浮き彫りになりました。大会前日の練習ラウンドで、大会コース会場として無償でお借りしている清里の森施設のパークゴルフのゴールサインの破損がありました。運営サイドのミスでもありますが、当事者からの申告がなかったことは残念な思いです。また同日練習中にディスクが選手の右腕を直撃する事故がありました。狭いエリアで隣接するホール設定の問題がありますし、競技者の皆様にも常に安全管理意識を持って「ファー」の声出しの徹底をお願いしたいと思います。大会中は大きい番号のホール優先の徹底で、各所で声を掛け合いながら競技をしていただき、事故なく終了できたことは大変感謝しております。
とは言え4か所でホールがクロスし、1H〜4Hは狭いエリアに近接しているレイアウトの中で70名以上が競技することに限界を感じています。大会期間中に選手の皆様からも安全管理のアイディアやDZの設置位置についてやコースのバージョンアップ要望等、コース改善のご意見をいただきました。ご意見をいただいた皆様ありがとうございました。大会終了後には清里の森管理公社様と打ち合わせを持ち、コースエリアの拡大についての相談もさせていただきました。エリア拡大の可能性のある候補地の提案もいただきましたので、今後視察の上、大会コースリニューアルの方向で検討いたします。
来年清里の森オープンは20回目を迎えますので、第20回記念大会にふさわしい安全性の向上とより楽しんでいただけるコース設定、大会づくりを考えながらバージョンアップを目指してまいります。
清里の森管理公社様から嬉しいお知らせがありました。清里の森ディスクゴルフコースは9Hで有料施設です。9H×2ラウンド=18Hの利用料金660円ですが、JPDGA会員とその同伴者は、JPDGA会員証を提示いただけますと18Hの料金で回り放題となります。清里にお越しの際は是非ご利用ください。
最後に、この度清里の森オープン開催において、素晴らしい会場の提供や優勝者副賞ワイン等のご協賛を頂いた株式会社清里の森管理公社様、ショップの開設とご協賛を頂いた株式会社クラブジュニア様、決勝ラウンドの撮影をして頂いたD.ch 青木様に深く感謝申し上げます。

TD坂井秀勝