第34回九州オープン 大会所感
Update:2020/12/10
■はじめに
まずはじめに、全国各地からご参加いただいた選手のみなさんには、コロナ対策による運営にご理解とご協力をいただいたことに感謝しております。
また、国営海の中道海浜公園のスタッフのみなさんには大会準備から片付けまでご協力いただきました。誠にありがとうございました。
大会要項を作成した8月には、11月末にはコロナの影響も落ち着いているだろうと楽観しておりましたが全く逆の状態になり、不安な気持ちで準備を進めた大会となりましたが、みなさんのご協力により無事に大会を終えられたこと大変うれしく思っております。
■27ホールラウンド
今回の一日27ホールラウンドは実験的に行ったのですが、結果的に「昼食時間の密を避けられたこと」「本部作業を削減できたこと」「例年よりも早く終了できたこと」などメリットがありました。「ラウンドするホール数が少ない」「選手との交流があまりできない」「決勝ラウンドが観戦できない」などのデメリットはありましたが、参加された方から今後の大会運営の参考となる運営方法だったという評価もいただきました。来年の第35回大会は今大会の経験を生かして準備を進めて参りたいと思います。
■ディスクゴルフキャラクター
毎回、参加賞を何にするかと悩むのですが、ある方から「九州オープン、アジア選手権大会でいただいたポロシャツが気に入っているのでまた作ってください。」と言われたこと、2020年という区切りになる年に何か記念になるものを、と考えて、東京オリンピックの公式キャラクターをデザインされた「谷口亮」さんにキャラクター制作をお願いすることにしました。谷口さんとは私の親しい友人と縁がありましたので直接お願いしたところ快諾していただきました。ディスクゴルフの競技説明から、キャラクターのアイデアなどをお知らせして、うみなか動物の森で人気のある「プレイリードッグ」と春に芝生広場を彩る「ネモフィラ」のブルーをイメージして描いていただきました。
■コース
5番~10番の「森の家林間コース」は今回初めて使用したエリアです。春秋の公園入園者が多いときにはプレイできない常設ホールが多いのでこの秋に公園のスタッフの方にコースとして使えるようにお願いして使用許可をいただきました。距離は短いのですが木々が多く、コントロールを必要とするコースとなり、他のエリアとは違った環境のコースとなりました。
また、14番と15番、27番と1番の間に本部があり、グループごとに昼食時間を取るようにしました。グループによって昼食時間が異なるため、食事が密になることを避けることができました。
■エントリー
いくつかの公式戦が中止となる中、GOTOトラベルの効果もあってか、プロ部門69名、アマチュア部門21名、合計90名のエントリーがあり、これまでの九州オープンで最多の参加者数となりました。
■各クラス結果(敬称を略させていただきます。)
・プロオープン(30名)
第1ラウンドを終えて、1位白井(82)2位Phillip(83)3位石原(84)4位Andy、Andrew(85)6位梶山学(86)7位大石、福田、坂井佑太朗(87)と1打差で優勝を狙う選手が並びました。
第2ラウンドは第1グループと第2グループがお互いのスコアを確認することなく各グループ内で闘うこととなりましたが、終わってみると第2ラウンドのスコアは、梶山学(73)Phillip(77)大石(80)石原(82)と第1ラウンドとは違ってスコアに差が生まれ、梶山学が大逆転で優勝を果たしました。
第1グループで2位との差を開き優勝を確信したPhillipにとっては、第2グループの梶山学のスコアには驚いたことと思います。
・プロレディス(11名)
第1ラウンドを終えて、1位高木(95)2位渡部(97)3位仲程(98)4位中川原(101)と並び、日本選手権の上位2名高木と中川原のホームグラウンドであるうみなかのコースを渡部と仲程がどう攻略するか第2ラウンドの27ホールでどのような逆転劇となるかと思われましたが、9月の日本選手権大会優勝者の高木がレディスで唯一の80台のスコア88で終え、2位との差を大きく広げて優勝しました。
・プロマスター(10名)
第1ラウンドを終えて、1位西尾(89)岸(89)3位高山(91)4位末房(93)と僅差での優勝争いとなりました。
第2ラウンドは、最終ホールまで優勝争いが続きましたが西尾が1打差で逃げ切り優勝しました。
・プログランドマスター(8名)
第1ラウンドを終えて、1位浜崎(85)2位吉岡(89)3位早川(95)4位長岡(96)となり、浜崎がリードしました。
第2ラウンドでは浜崎がさらに83とスコアを伸ばし、2位と10打差をつけて優勝しました。
・プロシニアグランドマスター(10名)
第1ラウンドを終えて、1位金子(92)2位木宮(97)3位大島(99)4位諸岡、田村、武藤(104)となりました。
第2ラウンドで金子がクラス唯一の80台である87で終え、2位と15打差をつけて優勝しました。
・アマチュアアドバンス(7名)
第1ラウンドを終えて、1位北原(95)2位Dave(96)3位Duncan(102)4位松井、Richie(103)と1位、2位が1打差となりました。
第2ラウンドでは2位のDaveが91とスコアを伸ばし逆転で優勝しました。
・アマチュアマスター(4名)
第1ラウンドを終えて、1位田添(96)2位松原、Matt(99)となり1位の田添を2位の二人が追う展開となりました。
第2ラウンドで田添が追い上げられましたが逃げ切って優勝しました。
・アマチュアレジェンド(4名)
第1ラウンドを終えて、1位森田(102)2位田中(110)3位仲(116)と差がつきました。
第2ラウンドでも森田が安定したスコアで終え、優勝しました。
・アマチュアレディス(6名)
3クラスが統合されて1クラスとなりました。
第1ラウンドを終えて、1位吉岡(100)2位北原(105)3位金子、濵中(113)となりました。
第2ラウンドでは吉岡がクラス唯一の90台である98で終え、2位と13打差をつけて優勝しました。
■まとめ
年齢、性別、居住地域、国籍を超えて開催した九州オープンですが、今大会も運営スタッフも競技者もお互いを尊重し、感謝しあったことで素晴らしい大会になったことを大変うれしく思っています。
今大会は、これまでの九州オープンとは違った運営方法で行ったため、これまで通りに対応ができていない部分もありました。今大会の経験を生かしてこれからの大会を運営していきたいと思います。
最後になりますが、ご支援いただいたオーレック、ディスクスポーツ、ボネオの関係者様に感謝いたします。ありがとうございました。
福岡県ディスクゴルフ協会 副会長 森省三