第6回鹿児島オープン大会所感
Update:2020/01/31
予報に反して1月25日(土)から26日(日)の2日間は雨も風もひどくなく、プレーには好都合のものとなった。大会翌日は低気圧の通過で大荒れになったことを思えば、我らは天の時を得たのである。地の利は地元ゆえ言わずもがな。広報・設営・接待には鹿児島県協会員すべてが一致協力して当たった。人の和そのものである。
全国から55名(プロ22名、アマ33名)、協会本部からは会長・事務局長の参加があり、大会に厚みを添えてくれた。さて、本論に入ろう。(選手名の敬称略)
プロ部門
・オープンの部
1位福田孝一236投 2位梶山学241投 3位藤井義行245投 4位横田浩253投 5位梶山能安 6位江原隆夫 7位川﨑広道 8位下川征巳。表彰式のインタビューで福田は語った。「これまでずっと学を追ってきました。それがことごとく跳ね返されてきました。鹿児島で勝ててうれしいです。ここでは僕は勝つためのディスクに徹しました。それに対して学は理想のディスクを求めていました」。対して梶山学はブログで語る。「改めて優勝おめでとうございます。去年のアメリカ遠征から帰ってきてからの成長は著しいですね!一緒にプレーできて、こちらも色々と自分の未熟さに気づくことができています。やはり、勝負は面白いですね。もっと力をつけて勝負に挑みたいと思っています。沖縄では挑戦者として勝負を挑みたいと思っています。よろしくお願いします」。
難攻不落を謳われ、不敗神話の中にあったマナブ城が、遂に落ちた!偉業を達成したのは
福田孝一。次の戦場である沖縄オープンでdefending champion とchallenger と立場を代え、果し合いは続く。偉大なるかな福田孝一。爽やかなるかな梶山学。
・レディスの部
1位高木里香244投 2位中川原友香279投 3位渡部麻里291投 4位田中佐八美387投。高木里香の244投は特筆もの。オープンの部3位の藤井義行が「レディスの1位にも負けた」とぼやくように、男子と闘ってもすごい位置にいるのだ。華麗なフォームから繰り出されるディスクはdistance、approachともに日本の宝である。女子選手の目標として今後も輝き続けるであろう。中川原友香はニアピンレースでの優勝に輝いた。
・マスターの部
1位森省三255投 2位早川浩一257投 3位高山幸司285投 4位太田健史344投。 森・早川のシーソーゲームは最後まで続き、僅差で森が逃げ切った。勝利の美酒を味わう森の心境に思いを馳せる。いや早川にもニアピンレースでの大勝利があった。
・シニアグランドマスターの部
1位中川達也276投 2位武藤秀彰301投 3位吉田雅之312投 4位安部真一322投 5位田中昭男 6位梶山誠道。佐賀県コンビによる上位独占はさすが。
アマ部門
・アドバンスの部
1位石田康人80投 2位持留慎吾84投 3位新内康雄86投 4位八木能世 5位赤池悠輔。鹿児島県は大隅半島に彗星のように現れた大型新人が石田康人。堂々たる優勝。
・アドバンスレディスの部
1位濱中成美98投 2位石田梢108投 3位松原あゆみ112投 4位藤井久美子。山口県からの濱中成美は優勝請負人としての余裕の成績。
・マスターの部
1位三島雅功91投 2位中道正105投 3位山城隆嗣109投。兵庫県からの仲良しトリオ大健闘。
・グランドマスターの部
1位松原正明85投 2位松元辰美93投 2位義野正治93投 4位川西由高 5位上薗輝典。松原正明は念願の初優勝。併せてニアピンレースでの勝利もかっさらう。
・シニアグランドマスターレディスの部
1位田畑志保子95投 2位永野冨美代109投 2位井上準子109投 4位新村澄子 5位松元ひとみ 6位田中清子 7位宮島摩弥子。1位の田畑志保子はworld championにしてlocal champion。しかもニアピン賞まで獲得した。
・レジェンドの部
1位上原眞94投 2位松元文雄97投 3位藤本博行105投 4位新村建治 5位市来正史 6位上野義一 7位佐々福夫。山口県の藤本博行以外6名は鹿児島県勢である。
・U13の部
1位石田紬119投 2位石田兆133投。紬ちゃん、開会式での素晴らしい挨拶ありがとう。弟の兆くん、妹の円ちゃんの3人で将来の鹿児島県ディスク界に大きな花を咲かせてくれることでしょう。
以上が第6回鹿児島オープン出場者の熱闘の結果です。最後になりましたが、会場提供の吉野公園に深甚の感謝を捧げます。中村一成所長の力強いメッセージは、心に響くものでした。ケーブルテレビの村岡市郎氏の取材に御礼を申し上げます。
第7回大会での再会を期して所感といたします。
鹿児島県ディスクゴルフ協会会長 浜上光生