第31回日本選手権 大会所感
Update:2019/10/31
第31回日本選手権@マロロチャンネルYouTube動画
第31回日本選手権が昨年同様新潟県舞子ディスクゴルフパークで実施されました。当地での開催は今年で7年目となりました。「日本選手権」が名実ともに国内のディスクゴルフトーナメントの最高峰に成長するための措置として、本年から会員限定に加えオフィシャル資格保有が必須となり(一部救済措置あり)一時的なエントリー数の減少が危ぶまれましたが、実際にはプロ52名(対前年10名増)、アマ11名(同11名減)の合計63名と全体では前年-1名でしたが、プロ部門が10名増えた事は未来に向けて明るい材料でした。
運営側のJPDGAとしてもプロの賞金リストを事前に会場に掲載(今回のオープン優勝は\50,000)するなど、新たな試みを実施しました。今後もさらにボリュームアップして全てのプレイヤーが目指す「日本選手権」に成長できたらと思っています。
さて、競技はプロ・アマとも二日間で行われました。公式練習日から昨年と同じように日本列島へ台風17号が接近し天候が心配されましたが、「台風が日本海に抜けてくる時は悪天にならない」と言う地元人の宣言通り、風は強いものの雨は殆ど降らず(関西・関東は大雨でした)競技は予定通りに進行しました。コース設定はプロ部門平均121m。アマ部門平均96mでした。
【プロ部門】
オープン部門では、結果的には梶山学の8連覇となりました。2位福田孝一、3位石原雅敏、4位坂井佑太朗と、キャリア的には順当なファイナリストと言えると思います。また、梶山も含めて、スコア的にも接戦と言っていい良い勝負を演じたように見えました。
しかし、プレー内容でやはり梶山学は別格でした。今回のコース設定でいくつかある距離150mを越えるPra4のみ梶山はティースローにドライバーディスクを選択し、それ以外のティーはパターとミッドレンジでティースローをしていました。コース設計者の立場ではやや複雑な心境ですが、彼の視線の先には益々難関になっている本場アメリカのトーナメントコースがあるに違いありません。これから梶山学に迫り、脅かすプレイヤーは現れるのでしょうか?だとしたら誰なのでしょう?
レディース部門では、高木里香が安定感のあるラウンドを続け、中川原友香に15打差をつけて勝利しました。
マスター部門は今期からマスター参戦となった菊地哲也が圧勝。オープンでも3位タイとなる好スコアでした。
負傷欠場の白井一夫が抜けたグランドマスターは川崎篤人が圧勝しました。
シニアグランドマスターは藤井善行に金子栄治が迫りましたが藤井善行の勝利でした。
【アマ部門】
前年覇者の井上亨がプロマスター部門に挑戦したため、29回大会まで7連覇していた山口太陽の復活優勝が有力視されましたが、なんと台湾の陳弦佑(昨年8位)が接戦を制し初優勝。2位山口、3位に吉田興司に入りました。
アドバンスレディースは須田優子、グランドマスターは金丸健がそれぞれ優勝しました。