第11回 佐賀吉野ヶ里オープン 大会を振り返る雑感
今年で11年目を迎える佐賀オープンのコースは昨年度の第10回のコースの流れをベースに、細部にわたる見直しを計り、実質的には大半がリニューアルとなった。
特に変化の著しいホールは次の10ホール
#2 川と入り江を越えてアンハイザー(右投げ)
#4 バーベキュー台上のゴール
#5 木のトンネルの奥のゴール
#6 ベタピンのはずが止まらないウッドデッキ上のゴール
#7 狭いグリーンへの池越えフックショット要求(右投げ)
#8 宙に浮くゴール
#13 距離の合わせにくい下りアンハイザー(右投げ)ホール
#14 道の上のストレートライン
#16 狭いフェアウェーに難しいアゲンストの風
#18 右ドッグレッグなロングホールしかもアゲンスト
本大会は、一週間前にこの公園を通過した1万人参加のマラソンイベントの影響で、例年より一週間遅く開催された。
そのおかげもあって、暖かな日差しの中始まった初日は、風も穏やかで選手達は各々の実力を発揮し、トップの梶山学選手はなんと前半20で回り、後半も27の計47と7アンダーで第1ラウンドを終了
2位の松田英明選手の49、3位の浜崎徹選手の54までがパー以下であった
続く第2ラウンドはやや風が吹き始め、選手達を苦しめる
それでも梶山学選手は48のトップスコアー
好調の浜崎徹選手51までがパー以内で、Gマスターで飛躍した西薗良人選手の55がこれに続く
二日目は曇り空のもと、強風が吹き出して選手全員を苦しめる
それでも梶山学選手はコンスタントにバーディーを取り、49でラウンドを終了
浜崎徹選手の53、長岡弘選手の54と続き、松田英明選手55、梶山能安選手56と僅差で並ぶ
続くセミファイナル、オープンクラスでは梶山学選手の29に横田浩選手も並び、二位の松田英明選手30を追い上げ、梶山能安選手と4名が決勝ラウンド進出
マスタークラスでは他の追従を許さない浜崎徹選手の29をトップに長岡弘選手30、江原隆夫選手と坂井美毅が32と続き、この4名が決勝ラウンドへと進む
グランドマスタークラスでは、好調の森省三選手が37と足踏みする中、武藤秀彰選手がトップの32と善戦するも、ここまでの3ラウンドが最低では万事休すの予選落ち
中川達也選手36西薗良人選手39竹下強選手41で予選を勝ち残り決勝ラウンドへ
レディスでは第一ラウンドを62のタイスコアで並んだ野中麻由選手と塚本里香選手が激しく競り合い、第二ラウンドも58と59の1打差、第三ラウンドで、57を守った野中麻由選手が塚本里香選手66を突き放す
セミファイナルでは野中麻由選手36に対し塚本里香選手34とやや差を詰める
さて、名物となりそうな8番ホールの宙に浮くゴールはバスケット上面が地上3メートルに設置されたもの
ただでさえ未知の体験となる高さのゴールに加えて、風が吹けばいったい何打パットをすれば入るか分からない無限地獄
このホールの集計を見ると、最多スコアはプロの一人の10であり、プロで2名が7を、2名が6を叩いた
多くて2打でほとんど寄せられる距離を考えると、8パット〜4パットと苦しめられた選手が5名いたことになる
また、池周りでも風が選手を苦しめたようだ
表彰式で最多池ロスト賞を自己申告してもらったが、5枚が3名ならんでおり、3名で仲良くドラゴンを分けあった
その後の水中捜索でもなかなか出てこない厄介な濁り水の池であった
さて、決勝ラウンドのほうは、プロはほとんどのクラスで、差のついたスタートとなり、大きな変化はなかったが、アマではアドバンスで2打差を追い上げた持留慎吾選手が3位タイで岩崎光洋選手と並ぶも、サドンデスの16番ホールでパーを守った岩崎選手が逃げ切り決着となったほか、マスターレディスでも田畑志保子選手が浜上和子選手を逆転に成功し2位に浮上し、激戦区のアマ決勝となった
最終結果は以下のとおり(敬称略)
プロオープン
1位梶山学203 2位松田英明219 3位横田浩235 4位梶山能安247
プロレディス
1位野中麻由244 2位塚本里香252 3位中川原友佳269 4位木宮玲子293
プロマスター
1位浜崎徹221 2位江原隆夫246 3位長岡弘249 4位坂井美毅250
プログランドマスター
1位森省三254 2位西薗良人268 3位中川達也269 4位竹下強273
アマアドバンス
1位舛田郁男95 2位藤井徳明96 3位岩崎光洋102 4位持留慎吾102
アマアドバンスレディス
1位間部恵子126 2位淵脇美保子139 3位藤井めぐみ142 4位吉開陽子159
アママスター
1位松井成起92 2位山口学100 3位進藤治幸104 4位田添寛124
アママスターレディス
1位山口美津子96 2位田畑志保子123 3位浜上和子126
アマシニアグランドマスター
1位藤本博行107 2位有川満117 3位浜上光生132
選手の皆さん大変お疲れ様でした
また来年も趣向を凝らしますので是非挑戦して下さい
文責 佐賀県DG協会事務局長 武藤秀彰