第26回九州オープンが、11月24・25日に福岡県の国営海の中道海浜公園で開催されました。
九州オープン始まって以来初となる満員御礼、しかも締切前に定員オーバーとなる大盛況ぶりで
参加者はプロ部門48名、アマチュア部門24名。その内海外から3名でアメリカ、カナダからの参加者もあった。コースは海中を知り尽くした男、副会長の森省三がプロデュースし日本初となるラッキートライアングルゾーンを発案。これによって大会は大きく盛り上がり運営時間の短縮にもなった。
プロ部門、9名以下のクラスは準決勝を行わない規定だったが全クラス準決勝実施に変更。
プロ部門オープンは、地元福岡の梶山学選手が2位の白井選手と12打差という大差を付けた状態で迎えた。一方、その白井選手と3位大石選手との差は4打、4位タイの井上、金谷選手が9打差で追う展開となり、2位以降は展開によっては順位変動もありうる気の抜けない状態であった。決勝が始まっても、梶山学選手のプレーは盤石そのもの。ティースローディスタンスのアドバンテージもあり、終始安定したスコアメイクを展開。最終ホール、135mのアイランドコースもティースローで難なくゴール近くに寄せ、バーディーフィニッシュ。終わってみれば、2位との差を広げてホールアウト。梶山学選手の強さ、ポテンシャルの高さが光ったゲームとなった。
プロレディスは9名がエントリー。初日の1,2R、1位は安定感抜群の野中選手、2位には師匠の塚本選手(井上選手と同率3位)を押さえて中川原選手がついた。波乱は2日目に起きた。決勝進出を狙う大崎選手が3R目に3打差をひっくり返して4位へ。しかし準決勝で井上選手が踏ん張り再逆転。息子(オープン部門)とともに決勝進出を果たした。大崎選手は2R目1番の[7]がひびき、1打差に涙をのんだ。決勝は奇しくも野中・中川原・塚本選手の福岡勢3名と、ここ海中でディスクゴルフを始めた井上選手の4名。各ホールごとに投順が変わるスコアラー泣かせのラウンドながら、師匠の前でプレーする中川原選手の終始緊張した表情がパーティを和ませた。最終ホール、最後のロングパットも難なく決めた野中選手が、本大会連覇を果たした。
プロ、マスター決勝戦はスタートから2ホール連続で浜崎選手が差を縮め、追撃態勢に入ったかと思われたが5番で千葉選手会心のティスローでバーディ、見事流れを引き戻した。その後は確実なプレー運びで他を寄せ付けず余裕のフィニッシュで千葉選手が優勝を飾った。
プロ、グランドマスター決勝戦は、1位金子選手と2位今林選手4打差で決勝スタート、3位中川選手と4位ランディ選手1打差で決勝スタート。前半トップ争いは大きな動きはなく、4位ランディ選手が着実にパーを拾っていくのに対し、中川選手はボギー先行で、3,4位が逆転、7番マンダトリーホールで金子選手が⑥に対し今林選手が④でその差2打に迫るが、直後の8番今林選手のティーショットは力が入り右へOB。このホールバーディを取った金子選手との差は再び4打となりここで勝負あり。そのまま逃げ切った金子選手の優勝となりました。
アマチュア部門アドバンスは吉田選手が2位とぶっちぎりの9打差をで本大会2連覇。アマ、レディースは予選トップの間部選手をかわしアメリカから参戦のステズリック・ショウコ選手が実力を発揮し大逆転。アマ、グランドマスターは松井選手が終始安定したプレーで勝利。グランドマスターレディースは田中左八美選手と浜上和子選手が同点でサドンデスへともつれ込んだ。明るく賑やかな二人の対決は3ホール目、浜上選手の放ったロングパットが無情にもチェーンをすり抜け田中選手へと軍配があがった。シニアは有川選手が予選から飛び出しそのまま逃げ切った。
プロ、アマ各部門で入賞された皆様おめでとうございます。
今大会特筆すべきは、『梶山学選手の「17/18」とゆー成績』 これは、2日間(準決勝・決勝含む)のラウンドで、バーディを 獲得したホール数。ロングホールの1,2番もすごいが、あのトリプルマンダの7番もバーディゲット! そしてもう1人、出場選手中最年長の榎元選手80歳だ。笑顔のプレースタイルで周りを和ませていたが、決勝戦ではクラストップの成績で実力も証明した。
最後になりますが、会場となりました国営海の中道海浜公園、ならびに運営にご協力頂いたJPDGAの皆様に感謝申し上げます。
福岡県ディスクゴルフ協会 事務局長 長岡 弘