第23回東京オープン(2012.4.21-22東京都江東区・辰巳の森海浜公園)
好調菊地が接戦を制し遂に東京OP初優勝・実広の4連覇を阻止!!!
レディスは福原が、野中を振り切り4年ぶりに東京OP制覇。
~マスターは、スタートを好スコアでまとめた坂井が逃げ切りで連覇~
~Gマスターは、岡山の吉岡が食い下がる諸岡を決勝で引き離しV~
今年の辰巳は、微風曇りのコンディションで、例年になく穏やかな2日間となった。
しかし、国内戦では最もタイトに仕切られたコースには、マイナーチェンジが施され、新鮮な動揺が選手を襲った。大会は、そんなコース条件に比例するかのように、各クラスで激戦が展開された。
今回は、準決勝でカットラインを設けたことで、3ラウンド終了時点で、オープン7位タイまでが、準決勝に進出することとなった。
<初日>
オープン:2006年覇者松田が、1ラウンド目に唯一40台を記録して抜け出すと、2ラウンド目、今度は菊地が48のスコアで肉薄、初日を終わった。初日は松田が106、1差で菊地、3番手には、1ラウンド目の前半を20でクリアした4連覇を目指す実広が、トップから3差。実広から1差には、初日最も安定したラウンドをした、石原が続いた。
九州から参戦の招待選手、梶山(能)は、難コースに苦戦、準決勝のボーダーから2日目をスタートすることとなった。
レディス:上位4人が一歩も譲らず、初日を終わって1差に4人が犇めく大混戦となった。1位タイに、福原、塚本、稲見、1差で野中が続く。福原は、1ラウンド目5位タイから一気に浮上、2012年2戦2勝の好調さを持続か?
マスター:初日は、連覇を狙う坂井と、昨年後半から急激に力をつけたカールとの争いでスタートした。このクラスは、誰が勝ってもおかしくない激戦区。レイティングを例にとっても、坂井956、カール960、江原953、藤井952と続く。
Gマスター:抜け出したのは、岡山の吉岡。4差で、昨年2位の諸岡、トップから7差で一昨年初代チャンプ金子と続く。4番手の大島は、波があるが、当たると面白い存在だ。
アマアドバンス:若手の手塚が抜け出し、久々の佐藤が追う展開。3番手には今季好調の福留(俊)、4位には、地元期待の新人米澤が3位まで4差と健闘。明日が楽しみとなった。
アマアドバンスレディス:圧倒的な飛距離で抜け出した吉岡だったが、2ラウンド目伸びず、猛追したのが本田。16差を一気に2差の射程距離に捉えて初日を終わった。
<2日目>
オープン:準決勝進出を賭けた3ラウンド目、菊地、実広、松田が全くのタイスコアで並んだ。準決進出は、このラウンド53を記録した川崎が、8位から6位に食い込んで当確。5位に高倉(大)、6位タイで梶山が残った。6位タイにいた杉渕は惜しくも準決勝進出はならなかった。
準決勝のトップグループは、他を寄せつけない圧倒的なラウンドを見せつけた。前半の4ホールのバーディー率はなんと75%。ここで抜け出したのが、4年連続2位からの脱却を狙う菊地。8バーディー1ボギーの20は、観衆を魅了するに十分な内容だった。
決勝では、最終ホールのダブルアイランドを2差で迎えた菊地、執念を見せる実広が、菊地の最終パットにまで勝負を持ち込んだが、3mのパットを余裕で決めた菊地に軍配が上がった。3位松田、4位に石原が入った。
レディス:3ラウンド目にレディスのベストスコアタイを記録した福原が、2位野中に2差をつけて決勝へ。決勝に入って、連覇を目指す野中が意地を見せる。決勝5番で追いつくと、サドンデス状態で6番7番とピリピリした戦いが続く。勝敗を分けたのは8番。ゴールの左5mがOBラインの100m。OBを避けて右からハイザーで攻めた野中のディスクは、右の園路際の木に当たりゴールまで45m。ここを寄せに行った野中のディスクは無情にもOBラインを超えてしまった。ここを5とした野中に対して3でクリアした福原、最終ホールのダブルアイランドは、確実に置きにいく作戦で、東京オープン2勝目をものにした。野中と1差の3位には、決勝でオープン並みのスコアを出した塚本が、4位には、3ラウンド目が乗り切れなかった稲見が入った。
マスター:3ラウンド目、坂井、カールお互い譲らず、2差のまま決勝へ。しかし、ここでもう1人、3ラウンド目2アンダーパーの53を記録した江原がトップと3差と追い上げを見せ、優勝争いはこの3人に絞られた。4番目で決勝に残ったのは、一昨年アドバンスで優勝し、今年はプロにチャレンジした千葉だった。
決勝に入ると、ディフェンディングチャンピオンの貫録を見せつけた坂井が逃げ切りV。2位は、カールと追いついた江原が分ける形となった。
Gマスター:3ラウンド目、2差まで詰め寄られた吉岡が、決勝に入って諸岡を突き放し、そのまま初優勝を手にした。3位は、後半追い上げた大島が、4位には、3ラウンド目で、7位から一気浮上した高倉(靖)が入った。
アマアドバンス:決勝で5差を追いついた福留(俊)が、そのままの勢いを持続、手塚とのサドンデスを制して優勝。3位には、佐藤が入った。地元米澤は、惜しくも5位。
アマアドバンスレディス:決勝に入って集中力の増した吉岡(佐)が、本田を突き放し優勝。3位には、吉澤が入った。
<1DAY>
マスター:竹内が2位以下を寄せ付けず圧勝した。アマレディースで2連覇中の関口が1DAYに参加、マスターに組み込まれることとなったが、健闘2位に入った。3位は決勝で浮上した山口が食い込んだ。
Gマスター:圧倒的な強さで渡が優勝、2位に森田と高沢が入った。
シニア:この種目、2年連続2位の宮本と、3連覇を目指す重松のサドンデスとなった。勝ったのは、決勝で重松を捕らえた宮本。決勝の勢いそのままで、重松の3連覇にストップを掛けた。3位には緒方と河内が入った。
その他、シニアレディースでは三浦が、レジェンドでは有賀が、U19では吉岡(亜)がそれぞれ優勝した。レジェンド2位の石川は決勝が乗切れず、僅か3差で2位に甘んじた。
<大会を終わって>
この難コースに、大勢の参加を頂きありがとうございました。事故も無く無事終わることが出来たのも、皆様のご協力のお陰と感謝しています。
お帰りになってからの体のケアも十分にお願いして、大きな大会の続く5月・6月を乗り切って頂きたいと思います。
来年もぜひリベンジにお越しください。
ますますバージョンアップしたコースで皆様をお待ちしています。
最後になりましたが、大会開催にご尽力頂きました、公園管理事務所と辰己で練習に励む皆様、協賛頂いた(株)ヒーロー様に心よりお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
(辰巳の森・白井)