練習ラウンドを含めた3日間、快晴に恵まれた第七回佐賀・吉野ヶ里オープン。豪快な銅鑼の音がスタートの合図です。
初日は柔らかな春風の中、各選手は気持ちよくラウンドしていました。しかし、白井選手をして「テクニカルなコースレイアウト」と言わしめただけあって、トップのスコアが50台という、厳しさも秘めており、ミドルクラスの選手達を苦しめました。
中には、「4しか取れん!」と諦め顔の選手も。さらに二日目には、時折吹く突風の中、各選手は、パットのアジャストにも苦しむ状態が続きます。
そんな中、さすがにトップグループはコースに上手く調整してゆきます。
二日目の3Rを終えトップ梶山学選手を追うのは兄梶山能安選手と白井選手そして若手の長岡健太選手さらにその1打差に横田、浜崎選手が続き、迎えたセミファイナル9ホールでは、梶山学選手と長岡健太選手が共に最高スコアの24をマーク他選手はなかなか思うようにスコアが伸びません。
トップの梶山学選手はファイナルラウンドこそ31と崩れるものの、26で追い上げた白井選手も届かず堂々の優勝。
その白井選手がファイナル9ホールで梶山能安選手を抜いて2位でした。
ファイナルラウンドでは、プロマスタークラスでも、大変熾烈なトップ争いが繰り広げられ、手に汗握る大接戦でした。
ファイナルRスタート時トップの高山選手が開始の17番ホールで痛恨のダブルボギーを叩けば、2打差で2位の今林選手も釣られてかボギー。
その間同じく2位タイの長岡選手がトリプルマンダを制してパーとし、トップに並びます。
しかし、続く18番ホール10番ホールで高山選手連続パーのところ、長岡、今林両選手連続ボギーと後退。
ところが11番12番ホールで、高山選手が連続5を叩くと、ついにトップを長岡選手に譲りました。
1打差の2位タイに高山、今林両選手が続きます。
しかし、この後もドラマは生まれます。
今林選手、13番でティーショットはまずまずの位置から続くセカンドショットを、右手の弥生の水田に投げ込みOBとし、ダブルボギー。
高山選手は逆に難しいアプローチを寄せてのパーで単独2位。
長岡選手もロングパットをねじ込みパー。首位をキープします。
続くショートの池越え14番で、長岡選手痛恨の池ポチャ。
ダブルボギーを叩きます。
この時点でトップが高山選手に入れ替わり、2位長岡選手、3位今林選手はそれぞれ1打差で残り2ホールを残すのみ。
ロング15番の名物田んぼショットでは、全員がうまく寄せられずに4とし、最終16番に勝負がかかります。
猛チャージしたい長岡選手は力が入ったのか、ティーショットをOBし、万事休す。今林選手しぶとくパーとするも、高山選手もパーで逃げ切り、優勝を飾りました。2打差で2位に最後まで諦めなかった今林選手。3位に長岡選手となりました。
一時はトップが入れ替わる波乱の決勝Rを気力で制した高山選手 おめでとうございました。
表彰式では吉野ヶ里公園から、弥生時代を彷彿とさせる古代米(総重量30kg!)を御提供頂き、各クラスの優勝選手賞と遠来賞・ブービー賞として赤い色に炊き上がるというお米が贈られました。
この雄大な弥生の風景の中でプレーが出来る喜びとともに、大変うれしいプレゼントとなりました。