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第3回みちのくオープンディスクゴルフトーナメントは、定員を超える75名のプレーヤーを全国各地から迎え、北上総合運動公園で開催された。来月の日本選手権を控え、シーズン終盤のポイントランキング争いの面でも注目される大会となった。

オープン決勝は2ラウンド目以降確実にアンダーパーを積み重ねてきた石原雅敏が2番手菊地哲也に6打差をつけリード、その菊地を昨年2位に甘んじた白井一夫と北上初登場の川崎篤人が1打差で追う面白い展開となった。決勝2ホール目で菊地が早くも1打差に迫り、4ホール目となるパー4設定の林間ロングホールでは、石原の4に対し菊地はイーグルとし1打差をつけ逆転。
そのまま最終108mのアイランドホールを迎え、菊地の逃げ切りかと思われたが痛恨のOB、パットも外し5打とした。石原は落ち着いてパーパットを沈め、これが初優勝となる再逆転のウィニングパットとなった。白井、川崎の両ベテランも必死に食らい付くが、この決勝に限って言えば勝負は石原・菊地の若手同士の一騎打ちであった感がある。
レディスは昨年優勝の佐藤幸子をはじめ7名の実力者が出揃った。この中で決勝に残ったのは柿本千枝子、白井浩子、福原有希そして稲見直子。1ラウンド目多くの選手が風と木々に翻弄される中、63の好スコアで回り、最後まで集中力を持続させた柿本が貫禄を見せ付け優勝。
2位には2ラウンド目にレディスで唯一50台を記録した白井浩子が入った。
マスターは昨年優勝の六本木孝道をはじめ10名の曲者が揃った。決勝に駒を進めたのは常勝六本木、北上初見参の工藤賢治、北上では何かが起こる諸岡通容、そしてラウンドごとにスコアを伸ばした大滝朗。どの選手もスコアメイクに苦しみながら進む中、4ホール目の林間ロングホールでは諸岡のイーグルに歓声が沸いた。2番手の工藤が追い上げを図るが、終始安定したプレーの六本木が2連覇を果たした。惜しくも決勝進出を逃したがプロマスター初出場の秋田のレフティ山本の健闘が光った。
アマチュアは各部門のポイントランキング上位者が勢揃いし、白熱した戦いになった。
アドバンス決勝は関東OPでプレーオフの末2位となった杉渕純一を実力者の佐藤弘幸が追う展開となったが、杉渕が7打差で直接対決を制した。3位篠田と5位佐々木の秋田の両新鋭の今後の活躍が注目される。4位には塩原を逆転して江馬が入った。
レディスは1ラウンド目で出遅れた西村久美子が徐々にスコアを伸ばし、ついに決勝で逆転しうれしい優勝。2位には関口成子、3位に前田加依子がそれぞれ入った。
マスターは伊藤貞良が全てのラウンドでトップを譲らず貫禄の優勝。青木と小室は最後まで食い下がったがついに届かなかった。
グランドマスターは白井芳一が抜群の安定感で食い下がる打矢隆一を突き放して優勝。公式戦初出場の地元菊池茂樹が3位に入る健闘を見せた。白井と4位の五十嵐守はロストディスクの回収にも執念を見せ多くのディスクの救出に成功した。感謝感謝である。
シニアグランドマスターはアマ部門トップの平均スコアとなるハイレベルの戦いとなった。常勝高野貞雄の連覇が有力視される中、宮本重夫が高野、原田邦夫ら秋田勢を圧倒して戦いを制した。
宮本のスコア221はアドバンスでも3位に相当する好スコアであり、このクラスの熱い戦いは今後ますます目が離せなくなりそうである。
ジュニアは地元小学生3名のみと寂しい状況であったが、経験豊富な黒渕修平が1打差で斉藤を振り切って優勝した。

今大会は、初日に他の大きなイベントと重なったことや、日没サスペンデットの危機という難しい状況にあったものの、参加者の協力により無事終了することができた。またヒーロー様による全面的なバックアップは当協会にとって心強いものであった。この場をお借りして心より感謝申し上げます。

岩手県フライングディスク協会