2021年まで日本選手権が開催されていた舞子ディスクゴルフパークで2022年からは「舞子ディスクゴルフクラシック」が開催され、今年で第3回目を迎えた。
広大な舞子高原スキー場に展開されたディスクゴルフコースは大きなアップダウンが特徴で傾斜に対応できるスロー技術と斜面を登りきる強い脚力がスコアに直結する。
今年も広大な大会特設コース全体にわたり例年にも増してとても丁寧に草刈りを実施して下さったり、ラウンド毎に上部のスタート地点までマイクロバスで送迎して頂いた「舞子高原ホテル」の皆様に心より感謝を申し上げます。
また舞子の大会では初めて出店して頂いた「クラブジュニア」「一平商会」をはじめ「INNOVA JAPAN」「とやまフライングディスクストア」も出店してくださいました。そして映像や写真撮影ではお馴染みの「D.ch」、コース設定と設営・撤収作業では欠かせない「十日町ディスクゴルフクラブ」、大会運営の「舞子クラシック実行委員会」そのほかこの大会にご協力いただいたすべての方に深く御礼申し上げます。
大会コースは「プロオープン」、オープン以外の「プロマスター及びプロレディース」、「アマチュア」の3か所のティーエリアを採用した。
プロオープンは平均135m、プロマスターは平均117m、アマチュアは平均90m、いずれも昨年より数m平均距離が延びそれぞれPar62の設定となった。
競技部門は「プロオープン」「プロレディース」「プロマスター40+」「アマアドバンス」「アマアドバンスレディース」の5部門、予選18ホール×3R、決勝9ホール(全員)で実施された。
プロ・オープンは1Rを終了してジャッキーチェン(台湾)、坂井佑太朗、シメル航の3選手が-11をマークして飛び出した。舞子では負け無しの梶山学は-5とやや出遅れた。これまでも多くの試合でスタートでは出遅れても徐々にスコアを伸ばして最後には勝利を掴んできた梶山であったが、今回は異変が起きた。梶山のスコアは予想に反して伸びず、トータル-22で5位に終わった。3R終了時点で坂井が-29でトップ、2位に-27でシメル、3位-26でジャッキーとなり、決勝9ホールの攻防が注目された。決勝(par31)は、坂井28、シメル27、ジャッキー24と9ホールで-7を叩き出したジャッキーチェンが逆転で初優勝を手繰り寄せた。
プロ・レディースは8名のエントリーだったが、成長著しい澤田和木が-5と唯一アンダーパーをマークして嬉しい初優勝。2位にはアマ登録の荒波朋佳+1。3位に飯田美仁+9が入った。
プロ・マスターは常勝菊地哲也が-38と他を寄せつけず圧勝だった。2位には実力者達を抑えて金谷正輝が-25、3位は-16と健闘した白井一夫が入った。
アマ・アドバンスは1R目に第1回優勝者の登玉健太が-9でトップスタートを切ったが、栖原(ジュニア13)、竹内、三枝らが追い上げて接戦となった。結局3R目に-12をマークした登玉が-34で優勝。2位に1打差-33で栖原希維、3位に-30で竹内瑞貴が入った。
アマ・レディースは栖原香織がトータル-3とアンダーパーで優勝。舞子初制覇となった。2位に+5で上野智絵、3位タイに+7で齋藤乃林子・深野愛が入った。
今年も大会初日の夜、舞子ロッジ内で「プレイヤーズパーティ」が開かれ、多くの選手が親交を温めた。今年は11月にオーストラリア・パースで開催される「世界チーム選手権」の日本代表メンバーの多くがこの大会に参加していることから、代表メンバーの壮行会も兼ねて行われ、代表監督白井一夫より代表メンバーが一人ずつ紹介された。
「世界チーム選手権」は今回で5回目の開催(今年は24か国が参加、今後2年に1度の開催)だが、今回の日本代表参加は日本のディスクゴルフ界にとって大きな希望のステップです。より多くのプレイヤーが日本代表選手を目指す日が来ると確信します。
来年もまた、舞子ディスクゴルフパークでお会いしましょう。
第3回 舞子ディスクゴルフクラシック トーナメントディレクター 江原隆夫