ダブルス日本選手権2024ディスクゴルフトーナメントは、国営ひたち海浜公園の素晴らしい自然環境を活かした特設ディスクゴルフコースで行われ、多くの選手や観客にとって楽しい大会となっています。
大会期間中は天候には恵まれましたが、気温の低さと、風の強さが、選手を悩ませることとなりました。そのせいもあってか、各種目接戦が目立ち観客を沸かせることとなりました。
2日間とも、常時、7～8m/sの風が吹くコンディションの中、プロ・オープンの部では、3ラウンドを終えて接戦が続きました。上位は、4差に5ペアが犇く展開となりました。決勝では、トップの菊地・嶋ペア（-9）が伸び悩む中、決勝7ホールを終わって、三浦・チャドペア（-9）がトップに追いつき、石原・黒田ペア（-7）が6.7番ホールを連続バーディとして2差まで追い上げ、ラスト2ホール。
8番で三浦・チャドペアがボギーとし、最終ホールを向かえます。各1差で並んだ3ペア。ラストホールは、80ｍアイランドホール。
まず、石原・黒田ペアが1オン。プレッシャーを掛けます。続いて菊地・嶋ペア、プレッシャーの為か、風の影響か、アイランドを外してハザードへ。そして、一気に逆転のチャンスが生まれた三浦・チャドペア。観衆もかたずをのんで見守る中、惜しくもハザードへ、菊地・嶋ペアが1差で逃げ切り嬉しい初優勝を果たしました。2位タイには、石原・黒田ペアと三浦・チャドペアが入りました。
プロ・マスターの部では、川崎・山本ペアが、危なげなく逃げ切り優勝、全体でも2位タイのスコアでした。2位には、櫻井。柴原ペアが、最終ホール決着を制して入り、3位には末房・平林ペアが入りました。
プロ・ミックスの部は、初日、白井・澤田ペアが首位で折り返しましたが、絶対王者の福田・渡部ペアが、2日目逆転で優勝、3連覇を達成しました。全体でもトップスコアでした。決勝ラウンドの5アンダーは、見ごたえがありました。2位には健闘の、白井・澤田ペアが入り、初日3位タイで折り返した大野ペアが、釜井・兼弘ペアとの接戦を制し食い込みました。
アマチュア部門では、過去最多となる47ペアが参戦。初めての公式戦としてダブルスに出場する方や、年に1度ダブルスだけは出場する！という方も。
そんな中、各部門で白熱した試合が繰り広げられました。
3月2日シニア部門では、地元の強豪ペアが揃う中、前半58とアドバンスにも引けを取らない強さを見せつけた兄弟の介川(文)・介川(俊)ペアが初優勝。続いて柴田・阿部ペア、新田・西牧ペアが1打差で2位に。4位も1差のハイレベルな戦いとなりました。
シニアミックス部門では、菅俣(洋)・菅俣(光)ペアが前半で4打差をつけ首位に、そのまま後半も安定のスコアで折り返し見事優勝、2位には後半追い上げた佐藤・加藤ペアが2位に浮上しました。
シニアレディースでは杉野・畠山ペアが優勝されました。
HCチャレンジ部門では、全22ペアが参加。絶妙なHCの中、栖原(希) ・大野(樹)ペアがグロス90／ネット72で見事優勝。続いて堀(菜)・堀(哲)ペアがグロス85／ネット77、荒波(朋)加藤(菜)がグロス89／ネット77で同率2位に、4位にはアドバンスミックスの優勝ペア、栖原(栄)・栖原(香)ペアがグロス84／ネット79で続きました。
3月3日、18ペアが参加したアマチュア部門では1R目に54で抜け出した加藤・横山ペアを、決勝9Hで数少ないアンダーパーを出した板倉・栖原(希)ペアが追い上げ1位タイに。サドンデスの結果、見事板倉・栖原(希)ペアが優勝を勝ち取りました。2人は共に2013年生まれの10歳。レベルの上がるアマチュア部門の中で見事トップの座を射止めた2人の今後の活躍から、目が離せません。3位には赤石(和)・赤石(春)ペアが男女のミックスペアながら3位に、続いて決勝で4アンダーを出した服部・ファビアンペア、決勝で最多のバーディを出した山口・下宮ペアが同着で4位となりました。
アドバンスレディースでは堀(あ)・堀(菜)ペアと中学生ペアの荒波(朋)・加藤(菜)ペアが1打差の接戦で前半を終えましたが、後半唯一バーディを取り強さを見せた堀(あ)・堀(菜)ペアが勝利を収めました。アマチュアミックス部門では1R目で53と、アドバンスも含めた全アマチュアペアの中、トップでスタートを切った栖原(栄)・栖原(香)ペアが、決勝で調子を崩すも前半のアドバンテージを維持し逃げ切りで優勝。2位には決勝でベストスコアを出した北原(弘)・北原(三)ペア、同じく決勝で2番目のスコアを出した沖田・上野ペアが3位に、前後半を安定したスコアでラウンドした矢嶋・高野ペアが4位に着けました。
強風の2日間は、いかがだったでしょうか。参加者、観戦された皆様のお陰で、無事大会を終了することが出来ました。ありがとうございました。
ダブルスは、お互いを知ることで、そのパワーが何倍にもなります。来年に向けて、今からがスタートです。来年も是非ご参加下さい。スタッフ一同、難コースを作ってお待ちしています。 （TD・根本）
