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第17回清里の森オープンは、山梨県・清里の森ディスクゴルフコースにおいて、5月21日(土)、22日(日)に開催され、プロ部門49名、アマチュア部門29名、合計78名の過去最多参加者で競技が行われました。

本大会は毎回同じコース設定で行っていますが、第14回大会以来3年振りの開催で、会場である清里の森施設の増設等により一部のコース変更が余儀なくされました。
また、競技者の顔ぶれの変化にも驚かされました。参加者のほぼ半数が本大会初参加で、プロ・アマ両部門とも競技人口やレベルが急激に上がっている事を実感しました。
この3年間、新型コロナの流行は、大会中止の犠牲を払いながらも日本のディスクゴルフ競技には追い風になったようですね。

●アマチュア部門
【21日:オープンクラス】
オープンクラスは過去最多の16名の競技となり、決勝18Hで唯一アンダーパーを記録した北原弘明選手が、1R2位タイから逆転で見事な初優勝!2位には1R5位タイから追い上げた羽山雄程選手が入賞。1Rトップの井上亨選手は下からの追い上げを許し3位タイに、同順位に荒波恒平選手と竹島真吾選手が入賞しました。
オープンレディスは、4名の参加。1R・2R共に60のトップスコアでまとめた佐俣和木選手が見事な初優勝。2位には5打差で北原三保子選手が入賞しました。優勝スコア120は、アマ・オープンクラスでも3位タイの成績で、アマ・レディスのレベルの高さに驚かされました。
毎年恒例ですが、各クラス優勝者には、地元ワインが副賞として贈られました。大会会場をご提供頂いている清里の森管理公社様よりご協賛を頂きました。
【22日:アドバンスクラス】
アドバンスクラスは11名で競技。アドバンスもアマオープンと同じような展開、1R目1打差で2位につけた北原弘明選手が、決勝で4連続バーディと驚異的なスコアで逆転し、初日オープンクラスに続き2日連続優勝を達成!1打差でベテランの実力を見せた山口太陽選手が2位に。3位には決勝1アンダーを出し5位から追い上げた田中伸幸選手。4位には羽山雄程選手が入賞しました。
アドバンスレディスは4名で競技。1R目の2打差を決勝で見事に逆転した北原三保子選手が初優勝!2位には1R目トップの阿部春菜選手が入賞しました。
アドバンスクラスは男女とも“逆転の北原”を印象付けた大会となりました。なお北原両選手は、JO予選となるジャパンシリーズへの参加資格を獲得されました。
【22日:マスタークラス】
マスタークラスは5名で競技。優勝は1R、決勝共にトップスコアで、上位クラスのアドバンスの優勝スコアをも上回る好スコアで横山愛雄選手が圧勝!5打差で2位には竹島真吾選手、3位は加藤善選手が入賞しました。
【22日:ジュニアクラス】
ジュニアクラスは初参加の3名で競技しました。接戦を制した丸島海誠選手が初優勝。1打差の2位には加藤菜那選手。3位は石井結菜選手が入賞しました。

●プロ部門
2DAY大会のプロ部門は、18H予選3ラウンドと準決勝9H(36名)、上位4位までの選手が決勝6Hで競技。
【オープンクラス】
オープンクラスは過去最多の20名での競技。予選3Rの結果、トップタイにシメル航選手と菊地哲也選手が並び、4打差で高倉大選手が3位、6打差で4位福田孝一選手が追う展開となり、上位14名が準決勝に進出しました。決勝進出を果たしたのは、トップが170の菊地選手。2位は3打差173でシメル選手。2位と3打差176で福田選手と高倉選手が3位タイに並びました。前回第14回大会の準決終了時のトップスコアは189で、今大会の9位藤原和正選手に相当しており、現プレイヤーのレベルの高さがこの比較でも分かります。オープン参加20名の内唯一本大会優勝経験者である菊池選手がこのまま優勝かと思われましたが、決勝特設6Hでの3打差はセイフティリードではありませんでした。結果、シメル選手が大逆転で初出場初優勝を成し遂げ、2打差2位タイに高倉選手、菊地選手が並び、更に3打差で福田選手が4位となりました。
シメル航選手の優勝コメント「前回の公式戦で優勝し一発屋と言われたくなかった。2戦連勝出来てよかった。」には、彼の直向きな練習姿が想像でき、これからの日本のディスクゴルフを先導するプレイヤーの一人になる予感がします。
【レディスクラス】
レディスクラスは8名で競技。レディスも高いレベルで2名によるデッドヒートが展開されました。その立役者は、塚本里香選手と渡部麻里選手。3年間ディスクゴルフから離れていた筆者が練習ラウンドを見て、日本人とは思えないプレイスタイルで日本語を話すのを聞くまでは外国人?かと思わせたのが渡部選手。初日2Rで3打差のトップに立ち、この人には誰も勝てないのではと思いましたが、その予想を覆したのが、3R目に53を出して一気に逆転!1打リードしたベテラン塚本選手。しかし準決勝では渡部選手が2打差をつけたラウンドで再度逆転。ここでもこのまま優勝するのかと思いましたが、再度予想を覆し再々逆転で塚本選手が優勝を勝ち取りました。2位は1打差で善戦した渡部選手。前回優勝の中川原友香選手も二人に劣らず予選3Rとも50台の安定したスコアで3位に。3R目の67がなければ十分優勝争いに加わっていた飯田美仁選手が4位に入賞しました。
【マスタークラス】
マスタークラスは4名で競技。今年のマスタークラスも川崎選手の優勝で前回に続き連覇を果たしました。全てのラウンドでトップスコアを重ね最終的には22打差をつける209での圧勝でした。2位には丹治憲明選手。3位は嶋俊樹選手が入賞しました。
【グランドマスタークラス】
Gマスタークラスは7名で競われ、福岡から初参戦の浜崎徹選手が203(-8)のハイレベルのスコアで、一度もトップを譲ることなく圧勝しました。予選ラウンドで必死に食らいつきますが徐々に差を広げられ11打差214で平林錠太郎選手が2位。2位とは2打差の接戦で、3位は伊東いたる選手。4位には野村幸司が入賞しました。
【シニアGMクラス】
シニアGMクラスは過去最多の10名で競技。予選3Rでトップに立ったのは161で木下実選手と石原博之選手、3位には4打差で白井一夫選手。更に3打差で岩田龍選手が4位に着ける展開になり、7名が準決勝に進出しました。決勝にはこの4人が進みましたが、トップは186で石原選手、2位は3打差で白井選手、更に3打差で木下選手、次も4打差で岩田選手による決勝となりました。6Hで3打差、このクラス常勝の石原選手がトップとなればこのまま優勝かと思いましたが、今回の優勝予想は悉く覆されました。覆してシニアGMクラス初優勝に輝いたのは、白井一夫選手でした。優勝スコアは207、2位は208の石原選手、3位は209の木下選手。終わってみると3位まで1打差の大接戦でした。4位は岩田選手が入賞しました。

●第17回大会アベレージ賞
第14回大会まで実施してきた個人アベレージは、競技者の高齢化や今回のコースの一部変更に伴い一旦廃止と致しました。
第17回大会のアベレージ賞は、初参加の方でも表彰対象になれるように、予選1Rのスコアをベースに、2R目以降のラウンド平均が1Rのスコアを上回った選手を発表し、最も頑張った選手から副賞を選ぶ権利が与えられました。
トップは13打UPした田中伸幸選手(アマ)、次は7打UPの須田優子選手(アマ)、6打UPの田中昭男選手(アマ)、5打UPにChadwick Miller選手(プロ)と伊東礼子選手(プロ)と続き、合計33名の選手に副賞を選んでいただきました。
来年以降もアベレージ賞を継続します。今大会の予選ラウンドの平均を個人アベレージとし、毎年「前回の自分にチャレンジ!」をテーマに、前回の個人アベレージを上回った方の中で上位数名を表彰いたします。

●ニアピン賞
恒例の18番で、予選1R、2R、3R(アマ予選1R)の計3回ニアピンが競われました。
1R目:吉鶴 真一選手(プロ・オープン)
2R目:羽山 雄程選手(アマ・オープン)
3R目:嶋 穂高選手(プロ・オープン)

第17回大会は、第15回、第16回の開催が中止となった事で3年振りの開催となりましたが、会場施設の増設等によるコースの変更やコース内安全管理スタッフの不足等新たな課題が浮き彫りになりました。参加者の皆様には様々なストレスを感じられた方も少なくなかったかと思います。この場を借りて、お詫びいたします。申し訳ありませんでした。今後はコースの見直しやスタッフの確保等、皆様により楽しんで頂ける大会づくりを目指してまいります。
最後に、この度清里の森OP開催において、会場提供や優勝者副賞ワイン等のご協賛を頂いた清里の森管理公社様、ショップの開設と数々の賞品のご協賛を頂いたクラブJr様、景品のご提供を頂いた平林錠太郎様に感謝申し上げます。