2021年(第33回)日本選手権プロ部門は12月18日~19日に愛知県三河臨海緑地で熱戦が繰り広げられました。
今年の日本選手権は9月に新潟県舞子高原で開催予定でしたが、新型コロナ感染症の蔓延で開催出来なくなり、プロ部門は2022年に実施される PDGAの新しいメジャー大会「PDGAチャンピオンズ・カップ」の予選に指定されている事もあり延期開催を模索していました。そんな折、当初予定されていた「中部オープン」の日程・場所を日本選手権に提供してくださった愛知県協会とスタッフの皆様には改めて感謝申し上げます。また一方で毎年の中部オープンを楽しみにしていた愛知県や特に近隣のプレイヤーの皆様にはご迷惑をおかけしました。心よりお詫び申し上げます。
さて、今回の日本選手権プロ部門が開催された「三河臨海緑地」のコースは、毎年の中部オープンで使用される(充分に難コースです)コースを大きくブラッシュアップした超難関コースとなりました。深い森の中に曲がりくねった迷路が続く7つのロングホール、フェアウエーをキープしないと深いブッシュにロストの危険がある4ホール、100m×50mのOBゾーンがプレイヤーの勇気と決断力を試す2ホール、そして5つのオープンエリアではこの時期名物の強風が常に吹き荒れていてプレイヤーに高度の制御力を要求します。
このような難コースだけに12月中旬の日没時間を考えると果たして予定通りに進行できるか正直不安がありましたが、天候にも恵まれ参加したプレイヤーのアーリープレーの意識のおかげでほぼ予定通りにプレーは進行でき、表彰式、コース撤収作業まで日没までに終了することができました。参加したプレイヤーとスタッフの皆様に感謝申し上げます。
トーナメントは予選3R(54H)と決勝9H(全員参加・オープンとオープン以外は別ホールを使用)で行われました。
オープン部門は第24回大会から実に9連覇中の梶山学の10連覇達成なるか?が最大の焦点となりました。ライバルは関西オープン優勝者の福田孝一、京都クラシックで福田を抑えて勝利した大石大、常にトップに迫る安定感を増した若手坂井佑太朗、そして久々の登場ながら実力者の実広泰史など、梶山学といえども一投のミスで大たたきする難コースが連続するだけに予断は許されません。
結果的に今回のパー66のコースでただ一人全てのラウンドでオーバーパーを記録せず安定したプレーを続けた梶山学が10連覇を達成しました。
レディス部門は持ち前のスロー力にパットも安定感がでてきた高木里香が3連覇を達成。
マスター部門は菊地哲也が他を寄せ付けない強さで圧勝、今大会のベストスコア(トータル7アンダー)を記録しました。
グランドマスター部門は高山幸司が3Rまでのリードを守れず決勝で川崎篤人が逆転勝利しました。
シニアグランドマスター部門は藤井善行が2位以下に大差をつけ圧勝しました。
日本選手権はこれからもプレイヤーのすべてがめざす日本最高峰のメジャー大会へと進化していきます。今後の日本選手権を楽しみにしてください。