当初予定より1週間遅れに成りましたが、今年もスチールの森京都(府立府民の森ひよし)にて4回目の第21回関西オープンが開催されました。7月からの異常気象で熱中症が心配された日吉ですが、2日間とも雨模様が幸いし、涼しい天候での開催となりました。
コースはレジェンド晄 勇人監修の超難コース、無理に狙えば二桁スコアで戦意喪失間違い無しのホールもあり、真のコントロール精度が試されるコース設定でした。なお、昨年とは違い、同じコースをアマはOB無しでガンガンチャレンジする事ができ、今までと違った面白さを味わえた方もおられた様です。2日目は、夕方大雨予報で早めにスタート、プロ部門の準決勝省略は有りましたが、なんとか2日間の大会は終了出来ました。ただし、1日目終了後の練習時に負傷された方がおられたのは心残りです・・・
さて、今大会は1911m・Par56 (プロ・アマ共通)と前回大会より長いコース設定。 さらに、プロコースは計算された罠(OB設定)により難易度Max、正確性と実力に応じた謙虚な攻略法がカギとなりました。一方、アマコースは、プロと同じコース、距離は長めですがOBを全く気にする事無く、楽しく回れるコースでした。逆にOB無かったらオモロないと感じた方は次回、アマ在籍、プロチャレンジをお待ちしております。
何と言っても今回の目玉コースは、10番下り160m、ダブルアイランドホールの通称、仁徳天皇陵。手前台形アイランドは左傾斜、ゴールに近い106m先の横幅はわずか5m、奥ゴールアイランドは約15mサークル。スローがアイランドに静止しない限り、全て投げ直し設定の為、無理に狙うと前に進めずスコア2打ずつ増え続ける、悪夢のコース、パターもしかり。よって、1投目を安全に置いて3(バーディ)の人、トライし続けて人生初の18打達成なんて人も。8打以上を叩いた人も珍しくは有りませんでした。その難ホール10番をオープン部門決勝では、全員140m先の奥アイランドインに果敢にチャレンジ。残念ながら誰もワンオンは出来ませんでしたが、観る者に感動は与えたナイストライでした。さらなる精度と飛ばす技術が有ればワンオンも可能なので、来年度のチャレンジに期待したいところです。
最近は、日本選手権と近い事も有り、関西以外からの参加者が少ない状況が続いています。今後も、遠方からも参加しやすい運営・配慮に努めますので関西圏以外からも多数のご参加、切にお待ちしております。
以下は部門別。
「プロオープン部門」は、北海道OP初優勝で波に乗る福田(カリスマことフクタ)選手が最後まで首位を譲ることなく12打差を付けて圧勝。2位には、#10で11打を叩いて5位スタートから挽回した坂井(佑)選手が入った。3位には、相変わらずきれいなスローの大石選手が、自らの罠に見事にハマッた晄CDをかわして入った。
「プロレディス部門」は、アマ登録の南村 明香(ハルカ)選手のみの参加。難コースを2桁スコアで乗り切り、廻るたびにスコアアップ出来た経験は、今後の大会に活かされそう。
「プロマスター部門」は、タイトなOBで大きくスコアを崩す選手が多い中、1R・2Rのスコアをまとめた千葉選手が3Rで70台と苦戦するも、2位に10打差を付けて大差の2連覇達成。
「グランドマスター部門」は、雨模様の中、持ち前の手堅さで1R目、全体トップスコア56を叩き出した吉岡選手がその後も安定した内容で他者の追随を許さず優勝。2位の早川選手も手堅くスコアをまとめるものの追随及ばず、連覇ならず。なお、決勝戦では、杉本選手が飛距離を活かした攻めを展開し、決勝トップスコアタイの32打で猛追するが一歩及ばず3位。
「アマアドバンス部門」は、予選Rで2位に2打差を付けた北村選手が、絶妙なリカバリー力を活かして郡選手の追い上げをかわし優勝。
「アママスター部門」常勝 竹内選手が決勝で逆転して、今年も圧勝、2連覇。
「アマGM部門」 は、常勝 神山選手、猛追の谷口選手を抑えてサイドスローを多用した小谷選手が2連覇。
「アマGMレディース部門」 は、小林選手のみの参加、決勝を30台でまとめてきたので、次回に期待。
最後に、この場をお借りして、会場・宿泊環境を提供いただいたスチールの森京都、大会の準備・運営にご協力をいただきました関西オープン実行委員会、京都府及び滋賀県フライングディスク協会、三重県、京都府及び兵庫県ディスクゴルフ協会の皆様並びにご協賛いただきました、とやまフライングディスクストア様、イノーバジャパン様、ディスクスポーツ様に感謝申し上げます。
関西オープン実行委員会 TD 高山 幸司