梶山(学)異次元の強さで6連覇!
レディースは、福原が、佐藤の追撃を振り切り、3年振りV!
マスターは、白井が連覇、GMは藤井が4連覇!SGMは、金子が初優勝!!
~アドバンスも、逆転で山口6連覇、アドバンスレディースは須田が連覇~
大型の強い台風が、日本列島を縦断する、そのほぼ中央に位置する新潟県の舞子高原で第29回日本選手権が開催されました。大会の開催された、17日,18日は、台風の影響で、風は強かったものの、雨はほとんど降らず、やや涼しいコンディションでした。幸いなことに、風雨の強かったのは、日曜の夜半過ぎから、月曜の未明まで、大会への大きな影響はありませんでした。
コースはというと、180mを超えるホールが4つ。アップダウンが体力を奪います。集中力が途切れる頃、ダブルアイランドが選手を苦しめるという設定です。
<プロ初日>
オープン:パーが63設定。練習ラウンドを行った感じでは、オープン決勝進出のラインは60を切るところ辺りか。一番風が弱かった1ラウンド目、常勝梶山が、いきなりのビッグスコア。53人出場の内、50台がたったの8人の中、ただ一人、異次元の48(15アンダー)を記録して見せました。後続は、2位タイに8アンダーの坂井(佑)、松田、5アンダーに福田が続く展開。2ラウンド目、このラウンドのベストスコア(10アンダー)を記録した坂井(佑)が、松田を抑えて単独2位へ。4位タイには高倉(大)、福田が肩を並べました。
レディースは、3年ぶり優勝に意欲を見せる福原が、1ラウンド目、唯一アンダーパーのスコアで他を圧倒、2位に10差を付ける滑り出しとなりました。2ラウンド目の入ると、昨年3位の佐藤が、一気にその差6まで詰めて初日を終わりました。後続は、混戦です。明日が楽しみです。
マスターは、1ラウンド目5アンダーの山本が、昨年の覇者白井を抑えてトップ。1差で白井、3アンダーで丹治が続きます。2ラウンド目に入ると、白井が一気に加速、2位に7差を付けます。2番手に山本、1差で川崎が浮上。4番手には、丹治が踏みとどまります。
GMは、藤井が終始安定したラウンドを展開、危なげなくトップ、4連覇に視界良好です。
2位には、昨年、藤井に一歩届かなかった吉村が、虎視眈々と逆転を狙います。3位にはカール、4位には高倉が続いて、3位以下は、かなりの混戦です。
SGMは、金子が終始他を圧倒、初日を唯一アンダーパーでクリアしました。2位には諸岡が続き、3位争いは、五味渕、河合が1差で凌ぎを削ります。
<プロ2日目>
2日目に入っても、梶山のバーディーラッシュは止まらず、トータル48アンダーで、危なげなく6連覇を達成しました。2位には、若手の台頭がありました。強豪松田とシーソーゲームを展開した坂井(佑)、準決勝でその差を広げ見事2位に食い込みました。4位にも、若手の高倉(大)が17アンダーの成績で昨年に引き続きファイナルにコマを進めています。ここのところ安定した成績を残している福田は、3ラウンド目の強風に翻弄されたのか、このラウンドの落ち込みが響き5位に終わりました。
レディースは、3ラウンド目、一気に追い上げた佐藤と福原の間で、気の抜けない攻防が繰り広げられましたが、地力に勝る福原に軍配が上がりました。決勝を何とか逃げ切った福原に、安堵の表情が見て取れました。3位には、韓国から参戦のシナが、4位には、林の追撃をかわして決勝へ進出した、関口が入りました。
マスターは、3ラウンド目に入っても、安定したプレーでその差を広げた白井が連覇。2位には、2日目に入って7アンダーパーを記録した川崎が、決勝に入る時点で、3位に10差を付け逃げ切りました。3位は初日健闘した山本が、4位には、3ラウンド目アンダーパーを記録した坂井(美)が、丹治を逆転、決勝に食い込みました。
GMは、現在3連覇中の藤井が、2位吉村に、付け入る隙を与えず、全てのラウンドでアンダーパーを記録、トータル13アンダーで圧勝しました。3位には、今年のマスター選手権の覇者カールが、4位には、準決勝で高倉(靖)を逆転した平林が入りました。
SGMは、プロ全体でも8位(3ラウンド終了時点)に入る、6アンダーを記録した金子が、圧勝しました。2位には、昨年2位からのジャンプアップを狙った諸岡が惜しくも現状維持に終わりました。3位は、河合との接戦を制した五味渕が、4位には、河合が入りました。
<アマチュア>
圧倒的な強さを誇る山口が、接戦を制して、遂に6連覇を達成しました。初日を終わって、北村に並ばれる展開となりましたが、3ラウンド目ベストスコアで、北村を突き放し、そのまま逃げ切りました。3位には、昨年の4位から1ランクアップした井上が、4位は、新鋭梅原が、昨年のファナリスと吉田を抑えて決勝に進出しました。
レディースは、2名と寂しい参加となりましたが、ムラのないラウンドを展開した須田が、連覇を達成しました。2位には、これからが楽しみな、新人後藤が入りました。
三つ巴の争いとなったのは、マスター部門。決勝は、6差の中で3選手がしのぎを削りました。勝ったのは遠山。藤田の猛追をかわしての優勝でした。藤田は、1差でスタートの2位万崎を逆転、2位に食い込みました。
GMは、初日から安定したラウンドの小林が、他を寄せ付けず、圧勝で連覇を達成しました。2位には、初日の13差を一気に追いついた青木(美)と、小谷が入りました。3位は、3ラウンド目が乗り切れなかった佐藤でした。
GMLは、ただ1人60台を記録した小谷が圧勝。2位には、決勝で渡辺を逆転した森田が、4位には、佐藤(美)が入りました。
SGMは、初日やや出遅れた斎藤でしたが、3ラウンド目、全体でも3番目に入る好スコア(イーブンパー)で一気にトップに立つと、そのまま逃げ切りました。斎藤は、これで3連覇達成です。2位には、初日トップに立った若林が入りました。若林は、レジェンド2連覇中でしたが、参加者が少なく、上位クラスでの戦いとなりましが、健闘の2位でした。3位には、高野が、昨年の5位から3位へ食い込みました。4位は、河内が入りました。
入賞された選手の皆様、おめでとうございました。
アップダウンに風がプラスされ、技術的にも体力的にも、タフなコースになってしまいました。昨年の雨の中での課題、「どんなコンディションでも集中力を維持すること」は、今年の風に生かされたでしょうか?来年も、是非、集中力の確認に、舞子へお越しください。
スタッフ一同、皆様の参加をお待ちしています。
最後になりましたが、この大会を開催するにあたりご尽力いただいたスポンサー、この雨の中、サポートしていただいた、舞子高原ホテル、その他大会関係者の皆様に、心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。