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今年も遠征の時期がやってきました。
例年、世界選手権の前に、何試合か消化して、本番に乗り込むスケジュールが通常でしたが、今年は、初戦が世界選手権となりました。理由としては、2戦目に、カナダで行われる世界チーム選手権と、最終戦に、USマスターズ選手権を組み込んだことが挙げられます。


まずは、遠征常連の、関口、梶山、私の3人は、8/1に成田を出発、一路世界選手権の行われるカンサス州のEmporiaに向かいました。
近くの空港は2か所あり、我々は、デンバーで乗り継いで、ウイチタ空港に着きました。
レンタカーを借りてEmporiaまでは、約200Kmのドライブです。空港には、PM7時過ぎに着きましたので、その日はモーテルに直行です。今回使用する3コースまでは、どれも20分以内の利便の良さです。宿泊予約した、梶山選手の感の良さが光ります。
 8/2(木宮)と8/5に(塚本・岩崎)後続組が合流します。この3名の到着空港は、カンサス国際空港。この空港も、Emporiaまで約200Kmあります。最寄りの空港間は、400Km離れる計算です。アメリカは、広いですね。
世界選手権は/8/6~13で行われ、今回は、上記6名の参加に、韓国のヒョンド、シナの2選手が加わり、賑やかな遠征となりました。

今回のコースは、岩崎レポートにもあったように、3ヶ所4コースで、去年のコースに比べるとオープンなコースが多いものの、OBエリアが随所に設けられている印象です。
また、先週辺りからこの地域の気温が上がり、暑さによる集中力の欠如も、ラウンドする要因としては大きな比重を占めそうです。今週に入り連日35度を超える日が続いています。
そうそう、8/4は、華氏111度あったそうです。日本では味わえない暑さです。日本風に摂氏で言うと、43.8度ですね。その日は、ゴルフ場をラウンドしていましたが、あまりの暑さのため、タオルを頭に巻き付けて見ました。すると5~6度気温が下がる気がしました。ターバンを巻く気持ちがわかりました。湿度もそこそこあるので、慣れるまでが大変です。
練習は、暑さを避け、日中、スタバでの休憩を挟んで3ラウンド程度実施しました。
各クラス、3コース使用ですので、効率よく、2組に分けて練習をすることにしました。

十分な練習を積んで、いよいよ本番です。
猛暑の中、全員、無事に本番を迎えられ、一安心です。
試合の方は、梶山(OP)、塚本(PFM)、白井(PSGM)が準決勝に絡む、面白い位置で健闘しましたが、決勝進出者は0でした。
今回、オープンの決勝を、じっくり見ることが出来ました。その感想を少し書きたいと思います。
決勝のコースは、Emporia Country Clubで行われました。ゴルフ場をうまく使って、木あり池ありの、とても面白いコースでした。
特に、16番の橋を渡っていくリアルアイランド(直径15mほど)365ft、18番、ティーショットを100m投げてもOBエリアを超えない池越え、後半かなりの登りで、ゴールが斜面にある858ftのコース。この2ホールが、Final 9の8,9番にセットされています。
リアルアイランド、準決勝では狙う選手が多い中、トップを争う2人は、途中のセーフエリアに、確実に置いていたのが印象的でした。
さて、オープン決勝は、R.Wysocki・P.McBeth・N.Locastro・C.Colglazierの4人で争われました。昨年までのMcBeth 1強時代から、今年は、Wysocki・McBethの2強時代に突入した感があります。
このFinal 9を見る限り、昨年と変わらぬ2人の争いを見る感じでしたが、5差で迎えた追うMcBethの完璧と思えていたパットに、やや不安が出ていたのと、余裕で決勝を迎えたWysockiのショットが、いつも以上に伸びを見せていたのが印象的でした。
この決勝の4人、テイクバックからリリースまで、一番低いラインがLocastroで腰辺り、それよりやや高めがMcBeth、次に高いのがWysockide、肩口のラインを通るのがColglazierでした。それ以外に、Wysockiは、やや下りの426ftをサイドでパット圏内に付けていました。
今まで、飛距離で上位2人に差があると思っていたLocastroは、最終ホールを(858ft)見る限り、セカンドショットで、やや低めのラインを選択する程度で、ほとんど遜色がありませんでした。パットの精度次第では、2人に割って入る力は十分にあると感じました。Colglazirは、ステップの最期を、やや伸びあがり気味に投げるのが特徴で、十分な飛距離と、アプローチの上手い選手でした。身長も高く、これからが楽しみな選手です。
さて試合の方は、決勝4番を終わって、2位との差を8としたWysockiが、後半をイーブンパーでまとめる堅実な戦いをして、Mcbethの5連覇を阻止しました。
毎回思うことですが、どんな練習をしたら、すべてのショットに、あの精度が生まれるのか、決勝を見終わって我に返る時、異次元の戦いを見ていたことに気付かされます。
この中で、違和感なく戦う梶山選手の凄さも、改めて実感することが出来ました。

<日本人選手のWorld最終結果>
梶山学    PO   準決勝進出    30位
岩崎麻由   FO            26位
塚本里香   FM             8位
木宮玲子   FGM            10位
白井一夫   SGM  準決勝進出     9位
関口成子   FSGM           4位         

(チーム戦に続く)

白井一夫#6075